秋に釣れる魚ベスト10!初心者でも手軽に狙える人気ターゲットを紹介します
暑い夏が過ぎて秋に入ると気温や水温が安定し、活性が高くなって釣れやすくなる魚が多くなります。
秋がトップシーズンと言えるターゲットもたくさんいて、海釣り公園や堤防などで秋の海釣りを楽しむ人も大勢います。
ここでは、秋の海釣りで初心者でも手軽に狙える人気ターゲットベスト10を厳選して紹介します。
ぜひ、秋の釣りを楽しむときの参考にしてください。
目 次
秋に釣れる人気ターゲットベスト10
秋になって水温が安定してくると、春に生まれた魚がより大きく成長するためや越冬のための体力をつけるために捕食活動が活発になる魚がたくさんいます。
そのため、堤防や磯場、サーフなどでの釣り場はたくさんの釣り人で賑わう季節でもあります。
そんなことで「秋は魚釣りのベストシーズン」と言うことができるでしょう。
ここでは、秋に釣れる人気ターゲットを紹介します。
今回紹介する秋に釣れる人気ターゲットは、
- アジ
- ハゼ
- アオリイカ
- シーバス(シーバス)
- ヒラメ
- タチウオ
- 青物(イナダ・ハマチ)
- マダコ
- カワハギ
- カマス
などの10魚種です。
次に、各魚種の特徴と釣り方について解説していきましょう
アジ
アジは堤防釣りでもっとも人気の高い魚と言えるターゲットです。
群れで回遊する魚で、その群れは大・中・小の大きさごとにまとまることが多いようです。
日中行動性の魚で、エサを捕食する時間帯は日が登ってからがメインですが、わずかな明かりでもエサを食べるので常夜灯などがある堤防や漁港などでは夜釣りでも釣ることができます。
小さいときのアジは、オキアミやプランクトンを食べて成長しますが、成魚になるとエビやゴカイ、子イカ、イワシ、キビナゴなどのベイト(エサになる小魚)なども捕食するようになります。
アジの釣り方
堤防や漁港でのアジの釣り方は
- サビキ釣り
- カゴ釣り(ウキサビキ釣り)
- ルアー釣り(アジング)
などが人気の釣り方になっています。
それぞれの釣り方の詳しいことはこちらを参考にしてください。
ハゼ
ハゼは釣り初心者の人でも簡単に釣ることができる人気のターゲットです。
一口にハゼと言ってもその種類はたくさんありますが、一般的に釣りの対象になるのはマハゼです。
ハゼは汽水域(きすいいき・淡水と海水が混在しているところ)を好む魚で、主に海底が砂泥になっている河口域や干潟など多く生息しています。
また、近くに河川がある堤防などもハゼ釣りを楽しめる釣り場と言えます。
一般的なハゼの大きさは10cm~15cmですが、大きなものでは20cmほどまで成長する個体もいいます。
ハゼが捕食するエサは、エビ・カニなどの甲殻類やイソメなどのゴカイ類などです。
ハゼの釣り方
ハゼの釣り方は、
- ミャク釣り
- ウキ釣り
- ちょい投げ釣り
などが一般的で、エサは青イソメやイシゴカイなどがおすすめです。
ハゼ釣りの仕掛けと釣り方についてはこちらを御覧ください。
アオリイカ
今や人気絶好調のエギングで狙うアオリイカ。
春は産卵前の親イカがターゲットで型は良いですがなかなか数を釣ることは難しい。
そして秋に狙うのが春から初夏に掛けて孵化した新子と呼ばれる子イカです。
秋のアオリイカは春の親イカに比べると型は落ちますが、捕食活動が活発で数も多くて釣れやすいので初心者にもおすすめです。
アオリイカの釣り方
アオリイカの釣り方は、
- ヤエン釣り
- ウキ釣り
- ルアー釣り1(エギング)
- ルアー釣り2(ティップランエギング)
などいろいろありますが、人気なのはエギングでエギと呼ばれるルアーを使用する釣り方です。
エギングについてはこちらのページで詳しく紹介していますのでご覧になってください。
シーバス(スズキ)
今ルアー釣りでもっとも人気ターゲットはシーバス(スズキ)と言っても過言ではありません。
シーバスは日本全国の沿岸で一年中狙うことができる魚です。
とは言え、シーバスのベストシーズンは秋ということができます。
その理由は、シーバスの産卵時期は晩秋から次の翌年の春にかけてで、秋は産卵を控えたシーバスが荒食いをするからです。
秋のシーバスは型も大きいものが多く、秋のルアーフィッシングにはおすすめのターゲットです。
シーバス(スズキ)の釣り方
シーバスの釣り方は、
- エビ撒き釣り
- 電気ウキ釣り
- 投げ釣り
- ブッコミ釣り
- ルアー釣り
などがあります。
人気の釣り方は手軽にできるルアー釣りで、大勢のアングラーが楽しんでいます。
シーバスルアー釣りのタックルや釣り方についてはこちらのページを御覧ください。
ヒラメ
ヒラメがよく釣れるのは産卵期となる春(4月から6月ころ)と秋(9月から11月ころ)です。
ヒラメ釣りのベストシーズンは秋で、越冬を控えたヒラメが体力を蓄えるためにエサを荒食いするため釣れやすい時期になります。
ヒラメの釣り方
ヒラメの釣り方は、
- 泳がせ釣り(飲ませ釣り)
- ルアー釣り
などがあります。
泳がせ釣りの仕掛けと釣り方についてはこちらを御覧ください。
ヒラメのルアー釣りのタックルと釣り方についてはこちらを御覧ください。
タチウオ
タチウオ(太刀魚)は一年中狙うことができますが、釣れやすいのは初夏から秋にかけてになります。
6月ころから釣れ始め、7月になると本格的に釣れるようになります。
暑くなるにつれてどんどん釣れるようになっていき、9月から10月の秋がタチウオ釣りのベストシーズンとなります。
11月に入ると気温が下がるのと同時に釣果が落ちてきますが、12月、1月は大型のタチウオを狙うことができます。
タチウオは船釣りの方が釣果が上がりやすいですが、地域によってはショア(岸)から狙うこともできます。
タチウオの釣り方
タチウオの釣り方は、
- 電気ウキ釣り
- 引き釣り
- ワインド
- ジギング
などが一般的です。
タチウオの釣り方と仕掛けこちらを御覧ください。
青物(イナダ・ハマチ)
青物釣りといえばブリやカンパチ、ヒラマサなどが有名ですが、実際にはブリと呼ばれる手前のイナダ・ハマチ(40cm~60cm程度)やワラサ・メジロ(60cm~80cm程度)と呼ばれるクラスが多くなります。
青物の釣り方
青物の釣り方は、
- 泳がせ釣り(飲ませ釣り)
- ルアー釣り
などがあります。
泳がせ釣りの仕掛けと釣り方についてはこちらを御覧ください。
ヒラメのルアー釣りのタックルと釣り方についてはこちらを御覧ください。
マダコ
タコは釣り船を利用するのが一般的ですが、近年では堤防や地磯など気しからタコを狙う釣りも人気になっています。
タコ釣りでは数種類のタコが釣れますが、最も多く釣れるのはマダコと呼ばれるタコです。
まだこの釣り方
タコの釣り方は、
- タコテンヤ仕掛け
- ルアー釣り
などがあります。
堤防タコ釣りについてはこちらを御覧ください。
カワハギ
カワハギ釣りはたくさんのファンが根強く楽しんでいる釣りです。
特に人気なのが11月から1月にかけての冬のカワハギ釣り。
この時期のカワハギは「肝パン」とも呼ばれ、肝臓がパンパンに大きくなります。
好きな人にとってはとても美味で、「海のフォアグラ」と呼ぶ人もいます。
カワハギの肝臓が大きくなる理由は、
- 他の魚に比べ、泳ぎまわることが少ないため
- 産卵のためのエネルギーを蓄えるため
- 他の魚に比べ、身体に脂肪分を貯めることが苦手なため
と言われています。
カワハギの釣り方
カワハギの釣り方は、一番下にオモリをセットする「胴突仕掛け」を使用する釣り方が一般的ですが、釣り場の状況によっては遊動テンビンを利用する「投げ釣り仕掛け」を使う釣り方もあります。
カワハギ堤防釣りとカワハギ船釣りの釣り方についてはこちらのページを御覧ください。
カマス
カマスは日本全国の海に幅広く生息している魚です。
北海道や青森でも釣れますが、釣りの対象魚としては関東以南が有望と言えます。
カマスは小魚などを捕食するフィッシュイーターと呼ばれる魚の仲間で、早い動きをするエサに対しても反応が良いため、ルアーフィッシングのターゲットとしても人気になっています。
また、カマスはスーパーなどでもよく見られる魚で食べると美味しいです。
カマスの産卵時期はは6月から7月にかけてで、孵化した稚魚は沿岸の海藻帯に集まって成長します。
夏になって体長5cm~10cm程度の幼魚になると、水深が30cm程度の岸に近い海藻が生えているところを群れをなして泳ぐようになります。
このころになるとアジやムツなどの幼魚と共生し、カマスは上層でアジが下層、ムツが海底付近というように棲み分けているとされています。
8月ころになると捕食活動が活発になり、20cm足らずだった体長がどんどん大きくなって、10月ころには40cmほどにもなります。
また、カマスは大群をなしていることが多く、「カマス一匹、底千匹」(1匹釣れた底にはものすごい大群がいるという意味)と言われているくらいです。
カマスの釣り方
カマスを狙う釣り方にはエサ釣りとルアー釣りがあり、エサ釣りでは「ウキ釣り仕掛け」を使用するのが一般的で、ルアー釣りではメタルジグとサビキ仕掛けを合体させた「ジグサビキ仕掛け」が効果的です。
カマスウキ釣り
エサ釣りに使ううエサはキビナゴがベストで、釣具店などでも取り扱っているところもあるので確認してみるといいでしょう。
また、現地でイワシなどが釣れているときにはそれらを切り身にしてエサにします。
エサはカマスの大きさにアワセて3等分~4等分に切って使うといいです。
ウキ釣りのタックルと仕掛けは、
- 竿:磯竿 2号~3号 3.6m~5.4m
- リール:小型スピニングリール(2500番~3000番程度)
- 道糸:ナイロンライン 2号~3号 150m程度
- ウキ止め
- シモリ玉
- ウキ:遊動ウキ 1号~3号(夜釣りの場合は電気ウキ)
- ウキ止め用ゴム管(ヨウジ止め)
- 中通しオモリ:ウキに合った重さ
- サルカン
- ハリス:フロロカーボンライン 1.5号~2号 50cm~70cm程度
- チモト保護用パイプ 2cm程度
- 針:海津10号~13号など
のようになります。
カマスルアー釣り(ジグサビキ)
先にも書きましたがカマスは小魚なども捕食するフィッシュイータと呼ばれる魚の仲間で、ベイト(エサになる小魚)に似せたルアーやサビキ仕掛けでも釣ることができます。
カマスのルアー釣りで効果的な仕掛けはジグサビキと呼ばれる仕掛けです。
ジグサビキは、金属で作られたメタルジグと針に飾りをつけてアミや小魚を演出するサビキ仕掛けを合体させたものです。
カマスジグサビキのタックルと仕掛けは、
- ロッド:エギングロッドまたはシーバスロッド 8ft~9ft程度
- リール:スピニングリール 2500番~3000番程度
- ライン:PEライン 1号~1.5号 150m程度
- ショックリーダー:フロロカーボンラインまたはナイロンライン 16lb~25lb 0.5m~1m程度
- 市販のサビキ仕掛け
- メタルジグ:20g~40g程度
のようになります。
カマスの釣り方
アイナメ
アイナメは、根魚(ロックフィッシュ)の仲間で、岩礁帯の隙間やテトラポッド穴など障害物の隙間や影に棲んでいる魚です。
引きが強いことや食べても美味しいことから、根魚の中でも人気の高いターゲットとなっています。
アイナメは低水温を好む魚で適水温は18℃~23℃とされていて、アイナメが最も活性が高くなる適水温度は8℃~15℃の低い水温と言われています。
アイナメはほぼ一年中釣ることができますが、よく釣れる時期は「晩秋から初冬」と「春」の2つのシーズンです。
晩秋から初冬にかけての時期は、アイナメが接岸して産卵を行います。
つまり、この時期は地磯や堤防などの岸からでも狙うことができる「アイナメ釣りのベストシーズン」と言えます。
また、春の時期は、産卵や厳しい冬場で落ちた体力を補うため、捕食行動が活発になり荒食いをすることもあり、アイナメが釣りやすいシーズンとなります。
アイナメの釣り方
アイナメの釣り方は、
- 落とし込み釣
- 投げ釣り・ブッコミ釣り
- 穴釣り
- 沖釣り
などのエサ釣りとルアーを使うルアー釣りがあります。
アイナメのエサ釣りとルアー釣りについてはこちらで詳しく解説していますのでご覧になってください。
まとめ
ここまで、秋の海釣りで初心者でも手軽に狙える人気ターゲットベスト10を厳選して紹介しました。
秋の海はターゲットの宝庫と言ってもいいほどいろいろな魚を釣ることができます。
また、この時期は冬場を前に体力を蓄えるため荒食いをする魚が多く、脂がのって美味しいのも嬉しいことです。
狙う魚によってさまざまな釣り方がありますが、近年では手軽にできるルアー釣りの人気が高まっているようです。
これを機会にぜひ海釣りを楽しんでください。