海のルアー釣り入門!ルアーで釣れる人気ターゲットと釣り方を徹底解説します
海のルアー釣りは、エサを使用しない手軽さと、魚とのやり取りのゲーム性を楽しめる人気の釣りです。海のルアー釣りでは、人気のシーバスを初めアジやメバルなどの小型の魚から、ブリなどの大型の魚まで狙うことができます。
ここでは、海のルアー釣りで人気のターゲットと釣り方について紹介していきます。あなたも海のルアー釣りを楽しんでください。
海のルアー釣りで釣れる人気ターゲットと釣り方
今では普通になった海のルアー釣りですが、私が若い頃の海のルアー釣りは、船釣りのジギングで小型のブリなどの青物を狙うくらいでした。今では以前は難しいと言われていた真鯛も、今ではタイラバで釣ることが出来ます。
そんな進化した海のルアー釣りで狙うことが出来るターゲットには次のような魚がいます。
海のルアー釣りで釣れる人気のターゲットは、
- アジ
- メバル
- ロックフィッシュ(カサゴ・ソイなどの根魚)
- フラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)
- シーバス(スズキ)
- 青物(ブリなどの回遊魚)
- タチウオ
- チヌ(クロダイ)
- アオリイカ
などの魚になります。
アジやメバルなど小型のものからブリなどの大きなものまで釣ることが出来ます。
海のルアー釣りの種類
海のルアー釣りには、釣り方や狙う魚によってさまざまな種類に分かれていますが、ここでは磯場や堤防など陸地から出来る釣りについて解説します。陸地からキャストして出来るルアー釣りには、ライトゲーム、ショアジギング、一般的なルアー釣り、エギングの4つに分けることが出来ます。
ここからは、ライトゲーム、ショアジギング、一般的なルアー釣り、エギングの4種類の海のルアー釣りについて説明しましょう。
ライトゲーム
ライトゲームとは、海のルアー釣りのひとつで、比較的ライト(小規模)なタックルを使って、アジなどの小型の魚を狙う釣りです。
ライトゲームの主なターゲットは、アジ、メバル、カサゴ、チヌなどで、繊細な道具を使ってアプローチするため、小型の魚といっても駆け引きやファイトを十分に楽しめる釣りです。
それぞれのターゲットの釣り方について解説します。
アジ(アジング)
ライトゲームタックルで、アジを釣ることをアジングと呼びます。アジングは誰でも手軽に始められるうえに、アジとの駆け引きなどゲーム性の高い釣りで若い人に人気の釣りです。
アジングの詳細については、こちらのページで詳しく解説していますので参考にしてください。
メバル(メバリング)
メバリングは、アジング同様手軽に楽しめる海のルアー釣りです。メバリングで最も大事なことは、ポイント選びと潮位で、ポイントによってメバルのサイズや数が決まると言ってもいいです。初めて行く釣り場については、地元の釣具店などで情報を教えてもらうことをおすすめします。
メバリングのタックルについては、こちらを御覧ください。
メバリングの釣り方については、こちらで詳しく説明しています。
メッキ(ロウニンアジやギンガメアジなどの幼魚)
メッキは南方系の魚で、ロウニンアジやギンガメアジ、カスミアジなどの幼魚のことをいいます。動体視力が良くて、すぐにルアーを見切ってしまうこともよくあるといわれています。
釣りのシーズンは秋から初冬にかけてになり、黒潮の関係で九州や四国では定着しているところもあります。メッキは低水温に弱いので、関東地方まで北上してきた魚は越冬することができませんが、東京湾内の温排水が流れるような場所では越冬するものもあるようです。
メッキ ルアー釣りのタックル
- ロッド:ライトゲーム用ルアーロッド(アジングロッド・メバリングロッドなど) 6~7ft前後
- リール:スピニングリールでダイワ1500~2000番、シマノ1000~2000番のシャロースプール(浅溝)タイプ
- ライン:ナイロン4lb前後、フロロカーボン2~3lb、PEライン0.2~0.4号、エステルライン0.2~0.4号
- ショックリーダー:フロロカーボン1~2号
- ルアー:ミノープラグ5cm トップウォータープラグ5cm メタルジグ3~7g
メッキの釣り方
メッキのルアー釣りに適した時間帯は日中。
ポイントは外洋に面した堤防やサーフ、河口などで、漁港で係留されている船の影やブイ、スロープ、温排水付近なども狙い目のポイントになります。
メッキ狙いのルアーアクションは、早巻きや強めのトゥイッチが基本です。メッキは動体視力が良く、ルアーに対する反応がいい反面、直ぐにルアーを見切ってしまいます。
ルアーを見破られないように激しいアクションで攻めることが大切です。
カマス
カマスは小型のイワシなどを餌として回遊している魚で、初心者でも釣りやすく、群れに出会うと入れ食いになることも珍しくありません。30cm級のものともなればファイトも強烈ですし、持ち帰って刺し身やフライなどで美味しく食べることができます。
カマスを狙うシーズンは、小魚が接岸する初夏から秋にまります。
カマス ルアー釣りのタックル
- ロッド:ライトゲーム用ルアーロッド(アジングロッド・メバリングロッドなど) 6~7ft
- リール:スピニングリールでダイワ1500~2000番、シマノ1000~2000番のシャロースプール(浅溝)タイプ
- ライン:ナイロン4lb前後、フロロカーボン2~3lb、PEライン0.3~0.6号
- ショックリーダー:フロロカーボン1~2号
- ルアー:ミノープラグ5~7cm メタルジグ3~7g
カマスの釣り方
カマスのルアー釣りに適した時間帯は朝夕のマズメ。
ポイントは港湾部や堤防、漁港などになり、ルアーアクションはただ巻きが基本です。反応が渋いようなときには、トゥイッチなどで激しいアクションを加えて魚を誘うとよく釣れることもあります。
カマスが釣れる水深は状況で変わってくるので、ヒットするレンジがわかるまでは、表層からボトムまで、いろいろなルアーを使って探るようにしましょう。
ショアジギング
一般的に、ジギングはボートや釣り船を利用して水深のある海域で重いルアーを垂直に動かして魚を釣るオフショジギングをいいます。また、ショアジギングよりも少しライトなタックルで行うジギングをライトショアジギングと呼んでいます。
ショアジギングは堤防やサーフ、地磯などのショア(岸)からキャスト(遠投)するジギングをいいます。ショアジギングで狙う魚は、青物(イナダ・サワラなどの回遊魚)などの比較的大型魚になります。
青物(イナダ・サワラなどの回遊魚)
ショアジギングで狙う魚は、イナダ、サワラ、サバ、シイラ、カンパチ、ソーダガツオなどになります。ショアジギングで回遊魚を狙えるのは、回遊魚がエサとして捕食している小魚を追いかけて接岸したときです。
青物はヒットしたときの引きが強烈で、魚とのやり取りを楽しめるため、人気のターゲットになっています。
ショアジギングのタックル
ショアジギングでは30~40g程度のジグをキャストするのでそれなりのタックルが必要になります。シーバス用のタックルなどが流用できますが、ここではライトショアジギング適応のタックルについて紹介します。
ロッド:シーバスロッドを利用することができます。
ショアジギングロッド
長さ | 9~10ft |
ロッドパワー | M |
シーバスロッド
長さ | 9~10ft |
ロッドパワー | ML~M |
リール:スピニングリールでダイワ3000番、シマノ4000番位のもの。
ルアーを早く動かす必要があるので、ハイギヤモデルがおすすめです。
ライン:PEライン1~1.5号 100m以上。
ショックリーダー:フロロカーボンまたはナイロン 5~7号 1.5m程度。
ルアー:使うルアーは主にメタルジグになります。
メタルジグの中には、見た目より重いものもあるので、選ぶときには注意が必要です。
ロッドに適合ウエイトが記されてあるので、その範囲内のものを選ぶようにしましょう。
ミノー系のルアーで青物狙いに適しているのは、ヘビーウェイト(ヘビーシンキング)になります。
種類 | サイズ |
メタルジグ | 15~30g |
ミノープラグ | 9~13cm |
トップウォータープラグ ペンシルベイト | 9~13cm |
こちらのページでショアジギングのロッドについて紹介していますのでご覧ください。
青物の釣り方
青物を狙ったショアジギングは、ルアーに速い動きのアクションをさせて誘う釣り方が基本です。青物は動体視力が良いので、ルアーの動きが遅いとルアーを見切られてしまうので、ルアーの動きを止めないで早く動かすことが重要です。
青物狙いの釣りは、青物が回遊してくるまでルアーをキャストし続けるのですが、狙うポイントとしては潮目やカケアガリ、沈み根周りなどの小魚が集まりやすい場所になります。
ルアーアクションも高速リトリーブからトゥイッチ、ジャーク、ジャカジャカ巻などいろいろなアクションで誘って見ましょう。ナブラ(青物などに追われて小魚の群れが海面にバシャバシャと逃げ回る様子)発生したときは、直接ナブラに向かってキャストすると魚の群れが散ってしまうので、直接ナブラにキャストするのではなく、少し離れたところにキャストして、ナブラの下に通すようにルアーを操作します。
青物がヒットすると縦横無尽に走るので、動きが弱くなるまでロッドを立てた状態でシノギます。魚の動きが止まったときに素早くリールを巻いて寄せ、最後まで油断しないで大きいものは玉網を使って取り込見ましょう。
一般的なルアー釣り
ショアジギングの他にルアー釣りで狙う魚は、ロックフィッシュ(カサゴ・ソイなどの根魚)、シーバス(スズキ)、ヒラメ・マゴチ、タチウオ、クロダイ・チヌなどになります。
ロックフィッシュ(カサゴ、ソイなどの根魚)
ルアーで釣れるロックフィッシュは、人気のメバルを始めカサゴ、ソイ、アイナメ、キジハタなどのなります。カサゴやキジハタは、食べるととても美味しく、人気のターゲットです。
ロックフィッシュ・ルアー釣りのタックル
- ロッド:ライトゲーム用ルアーロッド 6ft 前後
- リール:スピニングリールでダイワ1500~2000番、シマノ1000~2000番のシャロースプール(浅溝)タイプ
- ライン:ナイロンまたはフロロカーボン2~3号、PEライン0.8~1号
- ショックリーダー:フロロカーボン2~3号
- ルアー:ソフトルアー クロー系、シャッド系、カーリーテール系など 2~3 in
- リグ:ジグヘッドリグ ジグヘッド3~5g、 テキサスリグ バレットシンカー 5~10g + オフセットフック
ロックフィッシュの釣り方
ロックフィッシュを狙う時間帯は、日中と夜間のどちらでも狙うことができ、釣り場としては堤防、ゴロタ浜、磯場があります。狙い目のポイントは、魚が隠れるものや穴などがあるところで、堤防のヘチ際やケーソンの継ぎ目、しょうはブロック・テトラポッドの隙間、捨て石周りです。
ロックフィッシュの釣り方は、足元の障害物の隙間や穴がある場所を狙う方法とキャストしてポイントを狙う方法があります。
足元のポイントを狙った釣り方は、ルアーを障害物の隙間や穴に落とし込んでロッドを軽く上下させてルアーにアクションを加えて誘う釣り方です。
沖のポイントを狙った釣り方では、キャストしたらルアーをボトムまでフォールさせ、ボトムからあまりレンジを上げないようにして、リフトアンドフォールで魚を誘います。
ロックフィッシュを狙った釣りでは根掛かりしやすいので注意が必要になります。
アタリがあった時は一呼吸おいてロッドを大きくアオッてアワセを入れ、アワセた後は根に潜られないよう素早く根から引き離すよことが大切です。
シーバス(スズキ)
シーバスは海のルアー釣りでは定番といえる魚です。
大きなものでは1mを超すほど物もあり、幼魚から30~40cm未満のものをセイゴ、40~50cmクラスの中型をフッコ、60cmのものをスズキと呼びます。
シーバスルアー釣りに関しての記事はこちらからどうぞ。
ヒラメ・マゴチ
ヒラメ・マゴチは、サーフのルアー釣りでは人気のターゲットです。ヒラメは大きくなると1mを超えるほどになる魚で、30~40cmより小さいヒラメはソゲと呼ばれています。マゴチもヒラメに次ぐ人気の魚で、刺身やあらい、唐揚げなどにして食べるととても美味しい魚です。
どちらもサーフでのルアー釣りで狙える魚で、タックルや釣り方ほぼ同じになります。
ヒラメ・マゴチ釣りのタックル
- ロッド:シーバスロッド 9~10ft
- リール:スピニングリールでダイワ2500~3000番、シマノ3000~4000番
- ライン:ナイロン2.5~3号、PEライン1~1.5号
- ショックリーダー:フロロカーボン4~5号
- ルアー:フローティングミノー11~20g、バイブレーションプラグ20~30g、メタルジグ14~30g ソフトルアー:シャッド系ワーム4in+ジグヘッド14~21g
ヒラメ・マゴチの釣り方
ヒラメ・マゴチを狙う時間帯は、朝、夕のマヅメと日中になります。
ヒラメやマゴチは海底に潜んでいるので、釣り方としてはボトムを探る釣り方が基本になります。イメージとしては、海底から1m位の範囲を小魚が泳いでいる感じです。浅いところを攻める場合は、フローティングミノーのタダ巻きが定番で、深場を探る時はメタルジグやバイブレーションプラグ、ソフトルアーを使用します。
ヒラメ・マゴチの釣り方は、キャストした後一旦ボトムまでフォールさせ、ロッドをアオッてルアーを浮かせてからリフトアンドフォールなどで攻めるのが良いでしょう。
ヒラメの活性が低いときやマゴチは、ルアーを浮かせすぎると食いついてこなくなるので、リフトでルアーを浮かせる高さを50cmくらいにすることが大切になります。
ボトムスレスレをスローリトリーブかリフトアンドフォールで攻めることがおすすめです。
サーフヒラメ釣りについてはこちらのページで詳しく紹介しています。
タチウオ
タチウオは名前の通り、刀の刃のような姿をした魚です。大きいものでは1m以上にもなり、シーズンは秋から初冬にかけてになります。タチウオは白身で身が柔らかく、小骨の多い魚で、塩焼きやムニエル、唐揚げ、煮付けなどにして食べると美味しい魚です。
タチウオ釣りのタックル
- ロッド:シーバスロッド 8~9ft
- リール:スピニングリールでダイワ2500番、シマノ3000番
- ライン:PEライン1~1.5号
- ショックリーダー:フロロカーボン4~5号
- ルアー:シンキングミノー9~11cm、バイブレーション14~30g、メタルジグ14~30g ソフトルアー:シャッド系ワーム4in+ジグヘッド7~14g
タチウオの釣り方
タチウオを狙う時間帯は、朝、夕のマヅメと夜間になります。
ポイントは潮通しが良く、水深のある堤防や漁港などの常夜灯周りになります。イワシなどの小魚が回遊してくるところは、夜になるとタチウオのポイントになることが多く、タチウオは表層まで浮いてくることが多いので、表層から探りるようにします。ミノープラグで表層を探り、カウントして中層までルアーをフォールさせて中層を探ていくのがいいでしょう。
激しいルアーアクションはしないで、スローのタダ巻きが有効です。深いところを攻める時はバイブレーションやメタルジグの使用も効果的になります。
ルアーを早く動かすとタチウオがついてこれないので、ゆっくりとしたリフトアンドフォールで攻め、アタリがあった時はアワセを入れてリールをまいて寄せるようにします。
タチウオの歯はとても鋭く、触ると手が切れてしまうので注意してください。
クロダイ・チヌ(チニング)
ウキ釣りやダンゴ釣り、ヘチ釣りなどで人気のクロダイもルアーで狙うことができます。シーズンは春から秋にかけてですが、とくに春は乗っ込み(産卵のため浅場へ移動すること)のシーズンで大型のクロダイが期待できます。身は白身の魚で、刺身や洗い、塩焼き、煮付けなどにして食べると美味しいです。
クロダイ釣りのタックル
- ロッド:チニングロッドまたはライトクラスのルアーロッド 7~8ft
- リール:スピニングリールでダイワ2000~2500番、シマノ2000~3000番
- ライン:ナイロン2号、 PEライン0.8~1号
- ショックリーダー:フロロカーボン3号
- ルアー:トップウォータープラグ7cm、シンキングミノー7cm(シンキングミノーはフロントフックアイにガン玉をつける
チンニングのタックルとルアーについてはこちらで詳しく紹介しています。
クロダイの釣り方
クロダイを狙う時間帯は、朝マズメと夕マズメがオススメになります。
ポイントとなるのは干潟や河口、などの浅場です。
クロダイの釣り方としては、トップウォータープラグではトゥイッチを連続して誘います。また、シンキングミノーやラバージグでは、底をゆっくりズル引きするようにして誘います。基本的には底を狙いますが、水面にライズ(ベイトを捕食する様子)があるなどで、クロダイの活性高いときには表層を攻めるといいです。
エギング
エギングとは、日本の漁師さんが古くから使っている、エギと呼ばれるルアーを使ってアオリイカなどを狙う釣りです。
「エギング初心者のためのイカ釣り教室」は、こちらからご覧になれます。
まとめ
ここまで、海のルアー釣り「海のルアー釣りで人気のターゲットと釣り方」について紹介してきました。
このページを読んで少しでも海のルアー釣りに興味を持っていただけたら幸いです。
海のルアー釣りでは青物やヒラメ・マゴチなどの比較的大型の魚を狙うこともできますし、手軽にできて人気の高いアジングやメバリングで楽しむこともできます。
まずは、手軽に始められるライトゲームフィッシングから挑戦してみるといいでしょう。
ちなみに私は、家から歩いて3分のところが日本海の砂浜なので、サーフでのルアー釣りがメインになっています。
昨年(2018)のシーズンの釣果は、60cmのヒラメが1枚と40~50cmのマゴチを15匹釣ることができました。
この他にもイナダやサゴシ、ホウボウなどが少々釣れました。
あなたもぜひ、海のルアー釣りを楽しんでください。
サーフヒラメ釣りに興味がある人はこちらも読んで見てください。