エギング初心者のための釣り方講座!アオリイカの釣り方を徹底解説!

エギングは若い人を中心に人気の高いルアー釣りです。
ルアーと言ってもエギングで使用するエギは日本古来から伝わるイカ釣りの疑似餌を進化改良したもの。
エギングのターゲットで人気があるのはなんと言ってもアオリイカで、大勢のアングラーがアオリイカ狙いのエギングを楽しんでいます。
ここまで、エギング初心者のための釣り方講座と題して、エギングの基本からアオリイカの釣り方までを初心者の人にも解りやすく徹底解説します。
エギングとは
冒頭にも書きましたが、エギングは古来からある漁具の餌木を進化改良したエギを使ってアオリイカを狙うルアー釣りです。
エギングは、堤防や地磯など、岸からライト(小型で軽量)なタックルで手軽に楽しむことができます。
アオリイカ独特の引きの魅力だけでなく、時期や釣り場の状況によって攻め方が変わることやイカとの駆け引きなどゲーム性が高いことも釣り人を魅了する要因になってます。
エギングで釣れるイカと人気のメインターゲット
エギングで釣れるイカは、アオリイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカなどです。
しかし、アオリイカ以外のイカは岸によってくることはあまりないことからエギングのメインターゲットはアオリイカになります。
アオリイカの生態と習性
アオリイカは1年で死んでしまう年魚と呼ばれる生き物です。
アオリイカの一生のサイクルは、
春から夏にかけて:親イカが産卵のために浅場に入って産卵します。産卵された卵は20日前後で孵化して成長していきます。
夏から秋にかけて:夏から秋にかけて生まれた子イカが100g以上に成長します。
冬場:寒くなる冬場は水温が安定している沖の深場へ落ちていきます。
そしてまた春になると浅瀬の藻場に入って産卵というサイクルになります。
エギングのシーズン
エギングでアオリイカを狙うシーズンは、親イカが産卵のために接岸してくる春から夏にかけてと春に生まれた小イカが成長や冬場を迎えるために活発にエサを捕食する秋の時期になります。
エギングのアングラーの間では、春から夏のシーズンに釣れる大型の親のアオリイカを春イカと呼び、秋のシーズンに釣れる小型の子イカを秋イカや新子と呼びます。ます。
エギングの釣り場
エギングでアオリイカを手軽に狙える釣り場としては漁港などの堤防や磯場になります。
堤防
手軽に海釣りを楽しめる漁港などの堤防は、エギングでアオリイカを狙える代表的な釣り場です。
漁港などの堤防は外海に面する大きな構造物で、アオリイカのエサとなる小魚が集まりやすく、それを狙ってアオリイカも寄って来るので絶好の釣り場と言えます。
磯場
磯場にある藻場は沈み根や海藻などが多く、アオリイカの産卵場所になるだけでなく外敵から身を守る格好の場所になります。
また、同じ理由で小魚藻集まりやすい場所なので、アオリイカにとっては居心地の良い場所なのです。
アオリイカ狙いのエギングの時期や釣れる場所についてはこちらで詳しく解説しています。
エギングで使用するエギ
エギングで使用するエギには、重さや大きさが違う数種類のものがあります。
エギの大きさ
エギの大きさは号数によって表され、各メーカーによって違いはありますが大体は下の表のようになります。
号数 | 大きさ(長さ) | 重さ |
2.0号 | 6.06cm | 6g |
2.5号 | 7.57cm | 10g |
3.0号 | 9.09cm | 15g |
3.5号 | 10.60cm | 20g |
4.0号 | 12.12cm | 25g |
4.5号 | 13.63cm | 33g |
エギのタイプ
エギは、大きさだけでなく特徴の違うタイプのものが用意されています。
エギのタイプには、
- シャロ―タイプ・スパーシャロ―タイプ
- ベーシックタイプ
- ディープタイプ
などがあって、それぞれ釣り場の状況によってエギのタイプを選んで使います。
エギのカラー
エギには色や模様のものがあり、ベテランの人はエギのカラーローテションを駆使して釣果を上げているようです。
エギの多くは、テープとよばれるベースカラーと見た目の色になるボディーカラーの2つの要素から構成されて居いて、ベースカラーの色合いとボディーカラーの色合いを組み合わせて、モノクロでしか見えないアオリイカの捕食スイッチがオンになる良ようなコントラストを作り出しています。
エギの下地には、金テープ、銀テープ、赤テープなどの色テープが巻かれていて、エギが入っている箱には「金テープ」「銀テープ」「赤テープ」などと下地の巻いてあるテープの色が書かれています。
音を出すエギ
エギの種類は、大きさやタイプ、カラーのほかにもう一つ音を出すタイプのものがあります。
内部にラトルと呼ばれる小さなボールが入れてあり、このボールがぶつかり合うことでカラカラという音を発するもので、濁りがきつい場合や夜のエギングが見えにくい状況で効果を発揮します。
エギングで使用するエギ大きさやタイプ、カラーなどについてはこちらのページで詳しく解説していますので参考にして下さい。
エギングの釣り方
ここからはエギングの釣り方について解りやすく解説していきましょう。
エギングの基本動作
エギのキャスト
エギのキャストは、ちょい投げ釣りやルアー釣りの投げ方と同じです。
- エギをキャストするときのロッドの持ち方は、利き手と反対側の手でロッドの竿尻の部分を持ち、利き手の人差し指と中指または中指と薬指の間にリールの付け根を挟んで持ちます。
- エギの位置がロッドの先から50~100cmになるように垂らしを設けて、人差し指にラインをかけスピニングリールのベールを返します。
(初めのうちは垂らしを短くして、慣れてきたら徐々に長くしていくとキャストいいでしょう) - ベールを返したら、そのまま利き手の側でロッドを担ぐように後ろに起こします。
- そのままロッドを前に振って(剣道で面を打つときのような動作)投げます。
- ロッドの先端が前方45度あたりになったところで、人差し指を伸ばして指にかけていたラインを放します。
(初めは上手く出来ないかもしれませんが、何度もやって慣れましょう) - キャストした後は、エギが飛んでいく方向にロッドの先端が向いてラインがスムーズに出ていくように調整します。
上手くキャストするコツとしては、力いっぱいロッドを振るのではなく、エギの重さを感じながら遠心力を利用してキャストすることです。
エギングのシャクり方
この動画では、エギのシャクリ方について見ることができます。
エギングの基本は、シャクリで誘ってフォールで抱かせるということが動作になります。
- 狙うポイントにエギをキャストします。
- 着水したらエギが着底するまで待ちます。
ただし、磯場などの釣り場でエギが根がかりする可能性があるところでは、底まで沈める必要はありません。 - エギが狙うレンジ(深さ)まで沈んだら、糸ふけを巻き取ってからロッドを操作してエギをシャクリあげます。
このシャクりは、アオリイカにエギの存在を気付かせることを意識するようにします。 - シャクった後はロッドの動作を止めてエギをフォールさせます。
このエギがゆっくりと沈んでいくときにアオリイカが抱きついてきます。 - 1~4を繰り返します。
- アタリがあったらロッドを起こすようにして合わせを入れます。
また、はっきりしたアタリではなくても、フォール中のラインやロッドに違和感を感じたら合わせを入れてみましょう。 - イカが乗ったら、リールを巻いて取り込みます。
これまでが、エギングの基本動作になります。
3つの基本のシャクリ方
エギングではエギのシャクリ方が重要です。
シャクリというのは、エギにアクションをさせをイカにアピールする動作をいいます。
また、イカの捕食行動のスイッチを入れる効果もあるので、とても重要なものになります。
アオリイカは、群れの中の1杯が捕食行動をして追い切れずに捕食できなかったとしても、捕食活動をしたイカの行動やイカに追われてパニックになったアジの様子を見たほかのイカの、捕食活動スイッチが入るという説もあります。
ということで、エギングではアオリイカの捕食スイッチが入るようなエギのアクションが必要なのです。
エギングのシャクり方は大きくわけて3つのタイプがあります。
ここからは、3つの基本のシャクリ方をについて解説していきましょう。
ボトムのイカを狙う1段シャクリ
状況によってはアオリイカがボトム付近に張り付いて浮いてこないこともあります。
そんな場合に効果手的なシャクリが1段シャクリです。
1段シャクリのやり方は、「1回シャクってフォール」を繰り返すアクションです。
1段シャクリで大切なことは、エギを高く上げないようにシャクリの幅を小さくして、海底付近の一定のレンジでアクションさせることです。
ときには、ボトムでエギを静止させることが効果的なこともあります。
基本的シャクリの2段シャクリ
エギングの基本的なシャクリの一つが2段シャクリです。
2段シャクリのやり方は、「2回シャクってフォール」を繰り返す方法です。
最初のシャクリでエギを上に向かせて、2回目のシャクリでエギに跳ねるような泳ぎをさせるようにします。
このときに大切になるのが、ラインにスラッグ(糸ふけ)をもたせたままアクションさせることです。
水深のあるエリアを攻める多段シャクリ
多段シャクリはターゲットのタナが絞れないときの対処法です。
多段シャクリのやり方は、「数回のシャクリでエギを高いところまで上げてフォールさせる」を繰り返すアクションです。
広い範囲でアクションさせて、どのレンジにいるかわからないイカにアピールします。
多段シャクリは、水深があるところでしか行うことができません。
また、ラインスラッグをもたせたままエギにアクションさせる技術を習得していないと、イカにアピールする前にエギがどんどん近くまで来てしまって、釣りにならなくなってしまいます。
なので、普段からラインスラッグを意識したエギングを心掛けて技術をマスターするようにしましょう。
フォールアクション
アオリイカはエギが沈んでいくときに抱きついてくることが多く、フォールは重要なアクションです。
イカに捕食行動をさせるアクションには、次の3種類の基本フォールがあります。
- フリーフォール
- カーブフォール
- テンションフォール
この3つの基本フォールをマスターすることがエギングの釣果に大きく影響してきます。
フリーフォール
フリーフォールは、「シャクリを入れた後にラインをフリーにしてジグを落とし込み」ます。
ラインが張っていないので、イカが抱き着いてもアタリが取りづらい難点があるので、フリーフォール中のアタリは、ラインの出方の変化で判別します。
ラインの出が止まったり早く出たりしたらアワセるようにしましょう。
カーブフォール
カーブフォールは、「シャクリを入れた後に糸ふけを取って、ラインを張った状態でエギを落とし」ていきます。
ラインを張ったらロッドはあまり動かさないようにして、エギが自然に落ちるようにしてあげましょう。
メインラインにPEラインを使っていると、アオリイカがエギに触っただけでも感触が伝わってきます。
テンションフォール
テンションフォールは、「シャクリを入れた後に糸ふけを取ってそのままゆっくりとラインを巻き続け」ます。
エギを落とし込むというよりは、エギを泳がせるといった感じで水平に近い状態で移動させるようにします。
以上の3つの基本フォールを駆使して、周りの人に差つけられるエギングを目指しましょう。
初心者エギングセットおすすめ○選
エギングをやってみたいと思っていても道具を揃えるにそれなりのお金が必要になります。
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- 【ロッド】
・全長:約252cm
・仕舞寸法:約54.0cm(竿のみ)
・自重:約155g
・エギサイズ:2~4号
・適合ライン:0.6~1.5号(PE)
・継数:5本 - 【リール】
・ギヤ比:5.2:1
・自重:249g
・ボールベアリング:3BB+1
・糸巻量:PE0.8号 200m
・付属ライン:PE0.8号 200m - 【エギ】
イカエギ×3本
キレあるダートでよく釣れる・大ヒット商品! - ※エギはサイズ3.0号/3.5号の中からカラーはランダムにて3点セットなります
※サイズ、カラーの指定は出来かねます - 【リーダー】
・サイズ:2号
・標準強力(Lbs.):8
・標準強力(kg):4
・標準直径:0.235
・スナップサイズ(号):1 - 【イカ締め】
・サイズ:約14.5cm
・仕舞寸法:約8.5cm
・締め具・カンナチューナー部:ステンレス
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まとめ
ここまで、エギング初心者のための釣り方講座と題して、エギングの基本からアオリイカの釣り方までを初心者の人にも解りやすく解説しました。
アオリイカを狙ったエギングは、釣りのスタイルの良さから若い人を中心に人気絶頂の釣りになっています。
また、いろいろなエギを使ったり、さまざまなアクションを駆使するアオリイカとの駆け引きやゲーム性の高さなども人気になっている要因だと考えられます。
さぁ、あなたもエギングを楽しんでみませんか。きっとハマリますよ!
エギングに必要なタックルや釣り場選びなどについてはこちらのページを参考にして下さい。