シーバスが釣れる場所とは?目安となるポイントを分かりやすく紹介します
大勢のアングラーが楽む人気のシーバス釣り。
シーバスの行動範囲はとても広く、ポイント選びが難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
シーバス釣りはポイント選びがとても重要なので、ポイントを見つける方法を知っておくことが大事です。
ここでは、シーバスが釣れる場所と目安となるポイントについて分かりやすく紹介します。
シーバス釣りのポイントとは
シーバス釣りのポイントをただ漠然と決めていませんか?
「釣れたことがあるポイントだから」とか「誰かに教えてもらったポイントだから」など、どうしてそこで釣れたのか分からないままシーバス釣りをしている人が多いのではないでしょうか。
シーバスは目的を持って広い範囲を移動していて、そこで釣れたのは何かしらの理由があるのです。
シーバス釣りで釣果を上げるためにはなぜそこにシーバスがいるのかを知ることが大切で、シーバスの目的をイメージすることが大事になります。
シーバスが釣れる場所とポイント
シーバスを釣るためにはまずシーバスがいる場所を見つけなければいけません。
シーバスに限らず、どんな魚も捕食する餌がたくさんいる場所に集まります。
つまり、ベイト(エサになる小魚)がたくさんいる場所にシーバスもいるということです。
シーバスは小魚なら何でも捕食すると言われていますが、実際には時期や釣り場の状況によって捕食するベイトが決まっていることが多いです。
そこで、今シーバスが狙っている餌は何なのかを知ることが重要になります。
シーバスが釣れる時期とベイトパターンについてはこちらのページで詳しく紹介していますので参考にしてください。
ここからは、シーバスが釣れる場所と目安となるポイントについて紹介します。
シーバスが釣れる主な場所は、
- 堤防や港
- 河川の護岸
- 河口
- サーフ
- 磯場
- 干潟
などの場所になります。
それぞれの場所の目安となるポイントについて解説しましょう。
堤防や港のポイント
堤防や港のポイントとしては、
- 岸壁
シーバスは岸壁の陰に居ついたり、岸壁の際に沿って回遊したりします。なので、堤防や港などの岸壁では足下がポイントになります。 - 堤防の先端
堤防の先端は、潮通しが良い外海と面していて水深も深くなっているところが多く、シーバスのエサになる小魚も多く集まる場所になります。
しかし、人気のポイントになるため休日には場所が確保できないこともあるので注意が必要です。 - 消波ブロック
堤防などの外海に面した場所では、大きな波から堤防を守るためにテトラポッドなどの消波ブロックが設置されている場所が多くあります。
このような場所は潮通しが良い上に、ベイトはもちろん、シーバスにとっても隠れる場所があるので居つきやすい場所になります。 - 常夜灯の周り
夜の常夜灯周りは、シーバスのエサの宝庫と言ってもいいほど、小魚が集まりやすい場所です。
シーバスは、このような場所の光が当たらないところなどに潜んで、明かりに集まってくるベイトを狙っています。 - 潮目
潮の流れが変わる境目にできる潮目は、シーバスのエサになる小魚が多く集まる場所になります。
しかし回遊してくるシーバスを狙うことになるので、時合まで心房強くキャストを続ける、待ちの釣りになります。 - カケアガリ
堤防やサーフでのシーバス釣りのポイントは、カケアガリ(ブレイク)など海底が変化しているところです。
このような場所は小魚が集まりやすく、マゴチやヒラメなどのフラットフィッシュが釣れることもあります。
河川のポイント
シーバスはエサの小魚を求めて河川の淡水域まで遡上するので、河川でもシーバスを釣ることができます。
河川では、自然的な障害物や護岸などの人工的な障害物が多くあり、シーバスが求める小さな生き物が生息しやすい環境が整っています。
河川でのポイントは、
- シャロー(浅場)
シャローは、一見魚がいないように見え浅場ですが、暗くなると小魚が寄り集まってきます。
その小魚を狙ってシーバスがやって来ます。 - カケアガリ
河川の流芯と両サイドでは流れの速さが違うために、深さが違うカケアガリが出来ています。
このようなカケアガリは、シーバスが居つく場所や移動するときの通路になります。 - 橋脚周り
橋脚の周りは、河川でのシーバス狙いの一番のポイントになります。
ナイトゲームでは、橋に設置されている常夜灯の光りによって橋脚周りにも明暗部が出来ます。
暗いところを好むシーバスは、明る場所の方に頭を向けて身を潜め、ベイトの様子を伺っています。 - 護岸ブロック
河川にも、河川敷や堤防を守るための護岸ブロックが設置されているところがあります。
このような場所は、流れが強く、川底が流されて深くなっていることが多いです。
また、護岸ブロックが積み重なる複雑な形状になっていてシーバスが居つきやすいポイントになります。 - 沈み根
川底に沈んでいる流木や岩などの沈み根は、小魚やシーバスが居つきやすい場所になります。
流れのある場所での沈み根の下流側は、流れのヨレが出来て流れがゆるくなっています。
このような場所は魚が休むことができるのできる場所になるのでポイントになります。 - 瀬・淵
河川を縦方向に見たときに、浅くなっているところを瀬、深くなっているところを淵と呼びます。
水深の浅い瀬は、日当たりが良い川底の石には苔がついたり、川虫が生息していることが多く、季節よってはアユやウグイなどの小魚がよってきます。
それらを狙うシーバスは、近くの淵やトロ場に居ついてベイトを待っています。 - トロ場
トロ場とは、瀬より水深があって緩やかに流れる場所を言います。 - ワンド
ワンドとは直訳すると入り江のことですが、河川でのワンドは土砂などで池のようになっている場所のことで、流れが緩やかで小魚がつきやすいです。 - 川の曲がり
川が曲がっている場所は、外側と内側の水の流れの速さや水深が違います。
流れの速い外側は深くなっていて、逆に内側は浅くなっています。
このような場所では、流速の違いによるヨレが出来やすいです。 - 堰(せき)
堰は、治水や取水などが目的で作られた川をせき止める構造物です。
現在では魚が遡上できるよう魚道が設けられますが、以前に作られたものには魚道がなく、そこで魚の遡上が止められる「魚止め」と呼ばれることもありました。
このような魚止めの堰では、小魚が集まるのでシーバス狙いのポイントになります。 - 川の合流点
川の本流と本流に流れ込む支流が合流する場所では、流れがぶつかり合って流れに変化ができるため、プランクトンや小魚が溜まりやすい場所になります。 - 芦の際
水中から伸びている芦の際は、小魚が身を隠す絶好の場所になります。 - 温排水の排水口周り
秋から冬にかけて水温が下がる時期は、工場や発電所などの温排水の排水口周りは小魚が集まる場所になります。
サーフのポイント
サーフは海底が砂地になったいる海岸のことですが、一見何もないようなサーフでも沈み根と呼ばれる海面に出ない海底の岩などがある場所があります。
サーフでのポイントは、
- ボイル
ボイルとは、水面近くにいる小魚をシーバスなどのフィッシュイーターが捕食している様子のことで、水面が賑わっていたり、カモメなどの鳥山が出来ることもあります。
また、ナブラと呼ぶこともあります。 - 離岸流
離岸流とは、海岸に押し寄せる波の流れが、特定の場所に集まって沖に向かって流れることを言います。
離岸流の周りには泳ぐ力が小さい小魚が集まりやすく、流れを利用して沖と岸辺の行き来したりします。 - 根周り
水面に出ている岩を含めた根の周りには、小魚が身を隠せるところが多く、たくさんの小魚が集まっています。
このようなサーフにはシーバスが居る可能性が高くなります。 - 消波ブロック
サーフには波による侵食を防ぐ消波ブロックが設置されている場所がたくさんあります。護岸ブロック同様、消波ブロックの周りには小魚が住みつきやすいため、シーバス狙いのポイントになります。 - 潮目
- ブレイク
- 流れ込み
流れ込みとは河川などの流れ込みのことで、河口付近を言います。河口付近は、海水と淡水が混ざり合うことでプランクトンの量が多く、小魚が集まりやすい場所になります。
シーバスだけでなく、チヌやマゴチ、ヒラメなども釣れることがあります。
磯場のポイント
磯では波が岩にあたることで水中の酸素濃度が濃い傾向にあります。プランクトンの量が多いことや、小魚が隠れる場所が豊富にあるということで、たくさんの小魚が住みついています。
またその小魚を狙うシーバスなどのフィッシュイターもたくさん住みついています。
磯場のポイントは、
- スリット
スリットとは、岩と岩の谷間が深く掘れている場所のことで、沖に向かって長く続いています。
このようなところは小魚の通り道になっていて、シーバスが岩陰に隠れて通るベイトを狙っています。 - 根周り
- サラシ
サラシとは、岩にあたった波が、白く濁った泡状になっている場所のことで、このサラシの下にシーバスが隠れていることが多いです。
地域によってはヒラスズキも狙うことができますが、サラシはヒラスズキを狙う最上のポイントになります。 - 潮目
- 岬の先端
磯場の中でも、岩がせり出ている岬の先端もシーバスの好ポイントです。
このような場所は、潮通しがよく小魚の通り道になるため、シーバス狙いのポイントになります。
干潟のポイント
干潟は、潮が引くと陸地になるような遠浅のところで、泥地になっていることが多く、カニやエビ、貝類などが多く生息しています。
また、潮が引いたときには陸地になるため、酸素の量やプランクトンの量が豊富なことや潮の流れが速くないので、小魚なども生息しやすい場所になっています。
干潟のポイントは、
溝
潮が引いたときに干潟を見ると、干潟の地形は平になっているのではなく、砂泥が堆積して盛り上がっているところと、深く溝になっているところがあります。
小魚はこの溝に沿って移動するので、深くなっている溝はシーバスを狙うポイントになります。
海草が生えている場所
干潟には海草の一種のアマモが生えていることが多いです。
このような海草が生えている場所には小魚が隠れていることが多く、それを狙うシーバスが居るケースが多くあります。
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まとめ
ここまで、シーバスが釣れる場所と目安となるポイントについて紹介しました。
シーバス釣りは誰でも手軽にできる釣りです。
とは言ってもどこでも釣れるというものではありません。
シーバス釣りで大事なのはシーバスがいるポイントを見つけ出すことです。
シーバスはベイトを捕食するためにいろいろな場所に移動します。
シーバスが狙うベイトには季節ごとのパターンもるので、それらを踏まえた上でポイント選びをしましょう。
ぜひシーバス釣りを楽しんでください。
シーバスのベイトパターンについてはこちらを参考にしてください。