キス釣り仕掛け自作|投げ釣りや船釣り用キス仕掛けの作り方を図で解説!
キスは見た目がキレイで食べても美味しいことから、夏場の海釣りのターゲットとして人気の魚です。
シロギスを狙う投げ釣りの仕掛けは市販されているものを使いますが自分でも作ることがきます。
自作した仕掛けで釣れたら違った喜びを味わうことができますよ。
ここでは、キス投げ釣り仕掛けの自作方法について分かりやすくイラストを使って解説します。
目 次
キス釣りの仕掛けについて
シロギスを狙う釣りには、砂浜から仕掛けを遠投する投げ釣りやちょい投げ釣りと船に乗ってキス釣りをする船釣りがあります。
釣り場の状況の関係で竿の長さと仕掛けが若干違いますのでそれぞれに付いて解説していきましょう。
キス投げ釣り仕掛け
サーフからの投げ釣りやちょい投げ釣りでは、仕掛けの飛距離が重要になってきます。
投げ釣りやちょい投げ釣りで飛距離をだすために、船釣りの竿に比べて長い竿を使用します。
また、一回のキャストでより数が釣れるようにハリの数も3~5本と多めになっています。
シロギス狙いのちょい投げ釣りについてはこちらのページも御覧ください。
キス船釣り仕掛け
キス船釣りでは、スペースが限られていることや遠投する必要がないため短め竿を使用します。
また船釣りで釣果を上げるには手返しを早くすることが大事になるので、ハリの数も2本程度にします。
シロギス狙いの船釣りについてはこちらのページを御覧ください。
キス釣りの仕掛けを自作する
市販されているキス釣り仕掛けセットは手軽に使用しやすのですが、自分の思うように仕掛けを作ってみるとキス釣りの楽しさがより増します。
時期によって針の大きさを変えてみたり、一番釣れるハリスの長さを探したりと色々な仕掛け作りのチャレンジしてみて下さい。
ここでは、キス釣りの仕掛けの基本的な作り方について解説していきます。
キス釣りの仕掛けを自作するために必要な道具
まずはじめに、キス釣りの仕掛けを作るために必要な道具を用意しましょう。
幹糸(仕掛けの本線)
幹糸は、フロロカーボンラインまたはポリエステルラインの1.5~2.0号を使用するのが一般的です。
ハリス(エダス)
ハリを結ぶハリスには、フロロカーボンライン、ポリエステルライン、ナイロンラインの0.8~1.2号程度のものを使用します。
ハリ
ハリは流線と呼ばれる形状のもので、大きさは6~8合程度がおすすめです。
ビーズ
ビーズや発光玉は集魚効果を目的としたもので無理に付ける必要はありませんが、大雨の後などで濁りが入ったときなどには効果を発揮するようです。
テンビン
テンビンは幹糸と仕掛けを繋ぐ役目やオモリと付ける道具で、次の3つのタイプのものがあります。
- 固定式:ミチイトとオモリと仕掛け直結でつながっている形で仕掛けを動かすにはオモリも動かすことになるタイプ
- 遊動式:ミチイトと仕掛けが直結していて、オモリは幹糸方向にフリーに動くタイプ
- 半誘導式:ミチイトと仕掛けを繋ぐテンビンの軸上でオモリが動くタイプでオモリが動く範囲は限られている
また、テンビンの形状にはL字型テンビン、逆V字型テンビンがあります。
オモリ
オモリの重さは釣り方によって違います。
- ちょい投げ釣り:比較的近場のポイントを狙うちょい投げ釣りのオモリは、5~12号程度で竿の仕様に合ったもの
- 投げ釣り:本格的な遠投をする投げ釣りでは、20~30号程度のオモリを使用しますが、一般的には25~27号のものの使用が多いようです。
- 船釣り:船釣りでは、10~20号前後のものを使用します。
キス釣りの仕掛けを自作方法
ここからは、キス釣り仕掛けの作り方を順を追って解説していきましょう。
キス釣りの仕掛けを自作するためにおすすめの道具を紹介しておきます。
幹糸:
マトヨテグス リーダー フロロショックリーダー フロロカーボン 30m
おおよその価格:340円~
- 素材:フロロカーボン
- 号数:2号
- 全長:30m
- 強度:8lb
- カラー:クリア
- 直径(mm):0.235
エダス・ハリス:
サンライン ハリス エステル仕掛ハリス ポリエステル 60m 1号 クリア
おおよその価格:1,485円~
- 主な対応魚種:カワハギ キス カレイ
- 素材:ポリエステル
- 全長:60m / 号数:1号
- カラー:クリア
- 標準直径(mm):0.165
スナップ付きサルカン:
YO-ZURI(ヨーヅリ) 雑品・小物: ローリングインター徳用
おおよその価格:484円~
- カラー:ブラック
- 破壊強度:6kg
- 重量:0.223g
- 50ヶ入り
針:
ささめ針 22ZAS アスリートキス (TCフッ素コート) 100本入り #7
おおよその価格:1,100円~
- 入数:100本入り
- フックカラー:フッ素
- TCフッ素コート仕様
あると便利はな自動針結び機:
ハピソン YH-720 乾電池式薄型針結び器 SLIMⅡ
おおよその価格:2,999円~
- 使用電池:単4電池2本使用
- 本体質量:約83g(電池含む)
- 電池寿命:約500本の針結び可能(アルカリ電池使用の場合)
- 適合ハリス:0.1~6号(ナイロン、フロロ)
- 適合針:伊勢尼1~15号/袖針2~12号 他
- サイズ:約90×24×70mm
- 付属品:ソフトケース付き
今回は、全長が60cm程度のちょい投げ用2本針の仕掛けをビーズなどの部品は付けずに作ります。
使う道具は自分が持っていたものを利用、
- 幹糸:フロロカーボンライン2号
- エダス・ハリス:ナイロン2号
- スナップ付きサルカン
- 針:流線型11号
を使用します。
幹糸を作る
砂ずりを作る
砂ずりは、仕掛けの絡みを防止するためと仕掛けの連結部の補強の役目をするためのものです。
砂ずりの長さは30cm程度が一般的で、幹糸に使う糸を撚って作ります。
1.幹糸に使用する糸を120cmくらいにカットします。
(私は糸の端に輪っかを作って、そこに人差し指を指して糸をねじるため予め輪っかを作っておきます)
2.スナップ付きサルカンに糸を通します。
3.糸の端から約70cmのところを抑え、糸の端の輪っかに入れた指を回して糸をねじって(撚って)いきます。
(ねじる回数は70~80回程度が丁度いいようです)
4.ねじれたらサルカンが糸の真中あたりになるようにして手を近づけて糸に撚りをかけます。
(見た目いい感じにヨレていたらOK、足りないようならもう一度糸を張ってねじります)
5.撚れが戻らないように、糸の端と幹糸になる部分を8の字結びで結びます。
6.端の余分な糸をカットして砂ずりは完成です。
針にハリスを結ぶ
針の結び方にはいろいろな方法がありますが、今回は比較的結びやすい外掛け結びで結びます。
またエダスの長さは7cm程度になるように作っていきます。
1.ハリスの先端を2つ折りにして図のように針の軸にセットします。
2.ハリスの端を針の軸とハリス本線に巻き付けます。
3.2と同じように数回(5回以上)巻き付けます。
4.巻き付けたハリスの先端をハリスで作った輪にくぐして、緩まないよう引きながら、ハリス本線をゆっくりと引っ張って輪を絞っていきます。
5.ハリス本線と端を互いに引っ張って結び目をしっかり締め込みます。
6.締め込みができたら余分なハリスの端をカットします。
7.針が結べたら、ハリスの長さを12cm程度にカットして完成です。
※ハリスの本線は針の内側になるように注意してください。
釣り針の結び方はこちらのページで詳しく紹介していますので参考にして下さい。
幹糸にエダスを結ぶ
最後に先に作った幹糸に針を付けたエダスと結びます。
結び方は幹糸側をヨリチチワ結び、エダス側を8の字結び(チチワ)で結びます。
ヨリチチワ結び
砂ずりの端から30cmのところに上バリ用のチチワを作ります。
マジックで印を付けておくとやりやすいでしょう。
1.幹糸で図のように輪を作ります。
2.本線側(どちらでも良い)の糸を輪を作った糸に3回巻き付けます。
3.巻き付けた糸の中心にできた輪に1で作った輪の中心あたりを通して、5~7㎜ていどでるようにします。
4.3で通した輪の位置が崩れないよう指で調性しながら幹糸の本線側と端側を引っ張って結び目を締め込みます。
5.しっかりと締め込んだら幹糸側のヨリチチワの完成です。
8の字結び(チチワ)
1.針から7cm程度のところでハリスの端をふたつ折りにします。
2.ふたつ折りにした糸で図のように輪を作ります。
3.ふたつ折りにした糸で作った輪を巻くように、輪の裏を通して糸の先端部を手前に持ったきます。
4.ふたつ折りにした先端部を上の方から輪の中にくぐします。
5.結び目から出る先端部の長さを調整しながら、元の部分と先端部をゆっくりと引きます。
6.結び目が決まったら、しっかりと締め込んで完成です。
幹糸とエダスの結び方
1.ヨリチチワの輪の中に8の字結びでチチワと作ったハリスを通します。
2.通したハリスのチチワに針の先端から通して締め込みます。
3.エダス無美方ヨリチチワ結び8⑧ハリスのチチワが閉まったら完成です。
仕掛けの下部につけるハリスの結び方は、幹糸、ハリス双方に8の字結びで輪を作り幹糸とエダスの結び方の要領で結びます。
後はミチイトとオモリが付いたテンビンなどと組んで完成です。
キス釣り仕掛けの自作のまとめ
ここまで、キス投げ釣り仕掛けの自作方法についてイラストを使って解説しました。
冒頭でも書きましたが、キス釣りの仕掛けは市販されているものを使用してもいいのですが、仕掛けを自作することでキス釣りに対する気持ちもより深くなるのではないでしょうか。
仕掛け作りは意外と簡単にできますし、作り始めると楽しくなってきて夢中になることができます。
また、キス釣りの仕掛けだけでなくいろいろな釣りの仕掛けを自作してみるのも楽しいのではないでしょうか。
ページでは、生きているイワシやアジをエサにして大物を狙う泳がせ釣りの自作方法を紹介していますのでご覧になってみて下さい。