【キス釣り入門】堤防やサーフで楽しむキスの釣り方を徹底解説します
キス(シロギス)はとてもキレイで、「海の女王」や「渚の貴婦人」などの異名を持っています。
海底が砂地になっているところに生息しているとても美味しい魚です。
堤防や砂浜からのちょい投げ釣りなどで簡単に釣ることができ、海釣りのターゲットとして人気の魚です。
ここでは、キス釣り初心者のために堤防やサーフで楽しむキスの釣り方について分かりやすく解説します。
これを読んでぜひキス釣りを楽しんで下さい。
目 次
キスについて
キスはシロギスのほかに、アオギスやモトギス、ホシギスなどの種類がいますが、釣りで単にキスというのはシロギスのことです。
キスは、「サーフの女王」などと呼ばれるように真珠のように白く輝く魚体をしていて、食べてもとても美味しい魚です。
キスの特性
キス釣りについて説明するためにキスの特性について簡単に説明しておきましょう。
キスが捕食しているエサ
キスは、海底が砂地や砂泥底のエリアを好んで棲息し、海底付近の層を小さな群れで回遊します。
キスがエサにしているのは、 ゴカイなどの多毛類やエビ類、アミ類、端脚(たんきゃく)類、稚魚など です。
キスの性質
キスの産卵期は6~9月ころで、水深が15mにも満たないような浅いところで 分離浮性卵(一粒づつ離れていて海中を漂う卵)を産みます。
キスの卵は約1日で孵化すると言われ、卵や孵化した稚魚がほかの魚に食べられてしまうリスクを分散させるため、1シーズンのうち数十回も産卵する多回産卵魚です。
冬には水温が安定している深場へと落ちて、ほとんどのキスはエサを食べずに過ごすと言われています。
また、外敵が近づくなどの危険を察知すると、砂の中に潜って身を隠すという習性を持っていて底引きなどの網では捕獲しにくく、漁獲量が確保できないため一般のスーパーではなかなか見ることできない魚です。
キス釣りの釣り方
この動画では、キスちょい投げ釣りの仕掛けや釣り方について見ることができます。
動画で使用している仕掛けはこちら
前項で説明したようにキスの産卵期は6~9月ころで、この時期がキス釣りのシーズンになります。
この時期のキスは浅場にまでよってきてエサを漁るので、波打ち際で釣れることも珍しくありません。
なので、砂浜や防波堤からのちょい投げ釣りで釣ることができるのです。
ちょい投げ釣りは、誰でも簡単にできる釣りですのでぜひちょい投げ釣りでキス釣りに挑戦して下さい。
ここからは、ちょい投釣りでキスの釣り方についてイラストを使って詳しく解説していきましょう。
投げ方
仕掛けの投げ方は、基本的にオーバースローと呼ばれる投げ方になります。
① 初めにオモリが竿先から30~40cmくらいの位置になるようにリールを巻いて調整する。
② 竿にリールがついている付近で、道糸を人差し指にかけて抑える。
スピニングリールのベールを起こす。
③ 後ろの安全を確認して、竿先を後ろに持っていく。
④ オーバーハンドで、竿先が肩の上を通るようにして竿を振る。
⑤ 竿先が肩を過ぎたくらいのタイミングで道糸を抑えていた人差し指を放す。
人差し指を放すタイミングは、繰り返すことでだんだんとベストタイミングがわかってくるでしょう。
誘い方
キスは、海底に近い層を小さな群れで回遊しています。
なのでキスの釣り方は、海底を引きずるように仕掛けを引きます。
① 仕掛けが着水して底まで沈んだら、リールのベールを戻してからリールを巻いて糸フケ(たるみ)を取る。
② 仕掛けが海底から浮かないようにゆっくりとした速さで、仕掛けを引いてくる。
仕掛けを引くのは、ただゆっくりとリールを巻く方法と、竿をゆっくりと起こしながら仕掛けを引いて、竿を戻しながら素速くリールを巻くことを繰り返す方法があります。
③ アタリがあったら、ちょっと間をおいて軽く合わせを入れます。
キスが掛かっても、直ぐに回収しないで2匹、3匹とキスが掛かるように仕掛けを引くのを続けます。
④ 仕掛けが近くまで来たら、リールを巻いて仕掛けを回収します。
キスは、針を飲み込んでしまうことが多いので、針はずしがあると便利です。
もし針はずしがないときは、左手の親指と人差指をお腹の側からキスのエラに入れて抑え、針がついた仕掛けを引っ張ると針が簡単に取れることがあります。
以上がキス釣りの基本的な動作です。
キスちょい投げ釣りの基本タックル
砂浜や防波堤でキス釣りをするのに必要な仕掛けは、「ちょい投げ釣り」や「投釣り」のタックルが必要です。
さらに、本格的な投げ釣りを楽しみたい人は、投げ釣り専用のタックルを用意するといいでしょう。
キスちょい投げ釣りの基本タックルは、
竿:投げ竿15~20号(3~4m)
リール:スピニングリール2500~3000番
道糸:ナイロン3号150~200m
オモリ:固定型テンビンまたはジェットテンビン5~12号
仕掛け:キス釣り仕掛け6~8号2~3本針
※市販されているキス釣りの仕掛けには、船釣り用と投釣り用のものがあるので、仕掛けを選ぶときには注意が必要です。
キスちょい投げ釣りにおすすめの竿
ここからは、初心者におすすめのちょい投げ釣りの竿やリール、道糸を紹介します。
ダイワ リバティクラブ ショートスイング 10号−270
- ロッド(釣り竿)タイプ:投げ竿 スピニング
- 全長(m):2.69
- 継数(本):4
- 仕舞(cm):78
- 自重(g):175
- 先径/元径(mm):1.6/22.0
- 錘負荷(号):5-15
- リールシート位置(cm):48
- カーボン含有率(%):35
- 投げ釣りの楽しさを追求したエントリーモデル。堤防でのサビキ釣りからチョイ投げまで幅広く対応。小継仕様で携帯性抜群。
シマノ 磯竿 17 ホリデー磯 3号 300
- ロッド(釣り竿)タイプ:スピニングロッド全長(m):3.00
- 継数(本):4
- 仕舞寸法(cm):85.0
- 自重(g):115
- 先径/元径(mm):1.7/19.7
- 錘負荷(号):10~15 適合ハリス(号):2~5
- メガヒットを記録したホリデー イソが待望のフルモデルチェンジ。カーボン素材を刷新することで軽快な操作性を実現。より多くの方が扱いやすくなりました。外装は本格志向のクールデザインを採用。使うこと、持つことの楽しみをご実感ください。
シマノ スピニングロッド ルアーマチック S86ML 8.6フィート
- 長さ:8.6feet
- 適合ルアーウエイト(g):6-28
- 適合ライン:[PE/号]0.6-1.5、[ナイロン/lb]4-16
- 継数(本):2
- 自重(g):145
- ロッドタイプ:スピニング
- 高級感と高品質感が伝わるシックなデザイン。 入門者にも選びやすい色分けされたタグ。
メバル、アジといったショアからのライトルアーゲームからシーバス、アオリイカ、はては淡水でのトラウトゲームまで、幅広いルアーターゲットに対応するコストパフォーマンスロッドが「ルアーマチック」。
キス釣りにおすすめのリール
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17 ワールドスピン 2500
- スピニングリールサイズ:2500
- 付属糸(号-m):3-150
- 自重:270g
- 巻取り長さ(ハンドル1回転あたり):71cm
- ギア比:4.7
- 最大ドラグ力:4kg
- ベアリング(ボール/ローラー):1/1
- 高剛性でスムーズな巻上げ感をもたらすデジギヤII、ライントラブルを減少させるABS II・クロスラップ・ツイストバスターII、ガタつきのない快適な巻き上げが可能なインフィニットストッパーなど、快適な実釣性能をもたらすダイワテクノロジーをしっかり搭載。
シマノ(SHIMANO) 18 ネクサーブ C3000HG 糸付 ナイロン 3号
- スピニングリールサイズ:C3000
- ボディサイズ:2500/スプールサイズ:3000
- 自重:260g
- ハンドル:左右付け替え可能
- クラスを超えた高級感。 使える軽量スマートモデル。 ライントラブルを抑制するAR-Cスプールを搭載し、淡水、海水などフィールドを問わず使える汎用性を追求。
- このクラスでは例のない高輝度の塗装をはじめ、高級感を演出するメッキパーツをふんだんに使用。 さらにスプールには飾り穴加工を施すことでスタイリッシュな印象を高めた軽快スマートモデル。
上記でおすすめのリールには、それぞれナイロンラインが巻いてありますが、ラインを巻き変えるときのためにおすすめのラインを紹介しておきます。
キス釣りにおすすめのライン
ダイワ ジャストロンDPLS 3号
素材:ナイロン
全長:500m/3号
平行巻ディープラス:DPLS
ナイロン比重:1.14
サスペンドタイプ
お買い得な500mボビン巻き(円筒クリアーケース入り)(4カラーズのみ600m巻)
優れた結節強力
キス釣りの基本的なセット
キスちょい投げ釣りの仕掛けは、市販されてる重りと仕掛けがセットになっているものを使用するのが簡単でおすすめです。
おすすめのキスちょい投げ釣りセット
ささめ針(SASAME) TKS49 特選 SLちょい投げ ライトセット 6号
- ハリ号数: 6号
- ハリス: 0.8号
- 幹糸: 2号
- 仕掛け糸全長: 0.7m
- 入数:仕掛け2本(オモリ付き仕掛け1本+予備仕掛けのみ1本)入り
- 使用鈎:アスリートキス(赤)
- 仕掛けパーツ:グライダー天秤オモリ・夜光玉標準装備
- エギング、シーバスロッドに最適なキス釣り仕掛けセットです。 海底で立つグライダー天秤を採用し、根掛かり回避とアタリの鮮明さにこだわっています。
ささめ針(SASAME) 特選ちょい投げキス胴突セット 7-1 TKS43
- 鈎:キス専用7号
- ハリス:1号
- 幹糸:2.5号
- 仕掛全長:55cm
- 錘号数:5号(18g)
- 付属:スペアフック×1本
- 胴突きタイプのキス釣り仕掛セットです。胴突きタイプの為仕掛ガラミが激減して、初心者の方にも使いやすいしかけとなっています。またスカイシンカーを使っている為、根掛かりもしずらくアタリもびんびんと伝わってきます。
ハヤブサ(Hayabusa) かんたん投げ釣りセット 立つ天秤 2本 HA310 7-8
- 製品形態:投げ釣りセット 全長65cm
- 入数:2本鈎2セット
- 鈎種:キス 金 赤
- オモリ(号):7
- カラー:イエロー
- 鈎(号):8
- ハリス(号):1.5
- 幹糸(号):3
- 特徴:使いやすい全長65cmのショート2本鈎仕様。魚を寄せる金ビーズを搭載。絡み防止のヨリ糸仕様。枝には絡み止めパイプを採用。ハリスには、絡みが少なくアタリがダイレクトな硬質ハリスエステルを使用。
さ)Xー002ボウズのがれ投げ釣りの巻 L
- 上鈎アブミ:7号
- 下鈎丸セイゴ:12号
- 上ハリス:3号
- 下ハリス:3号
- モトス:7号
- オモリ:15号
- 全長:1.3m
- 3本鈎×1セット
- 夜光玉
- ピンク蛍光ビード
- クロスラインナップ
- フロート玉
がまかつ シロギスファイン50本仕掛(極小金ビーズ付) N140 4号-ハリス0.8. 45706-4-0.8-07
- 号数:4
- ハリス:0.8
- 入本数:50
- 鈎数を自由に選べる投釣り仕掛けです。お好みの本数にカットしてご使用ください。シロギスファイン 使用
ここまで、初心者におすすめのキスちょい投げ釣りのタックルと仕掛けを紹介しました。
釣り糸の結び方についてはこちらのページを参考にして下さい。
キス釣りのエサ
キスを釣るためのエサはイソメやジャリメなどがポピュラーです。
イソメは、キス釣りのエサとしては最も一般的で、海水が濁り気味のときや良型のキスを狙うときに有効だとされています。
ジャリメは、イソメに比べると細身のエサなので、キスの型が小さいときや食いが渋いときなどに効果的です。
エサの付け方
キスの口は小さくておちょぼ口のような形をしていて、エサは吸い込むように捕食します。
なので、キス釣り用の針は流線型と呼ばれる細長い形状をしています。
イソメやジャリメは、キスが食いつきやすいように短く切って針につけます。
端の方から針を刺して、針の軸の部分と腰曲の部分のあたりで針を外に出します。
針がでたところから下は、あまり長くならないようにして、キスが吸い込みやすい長さにしましょう。
キスの釣り場とポイント
キスが釣れる釣り場は、砂浜や周りが砂地になっている防波堤などになります。
防波堤では、ほかの釣り人もたくさんいるので、投釣りをするときは周りに十分な注意が必要です。
一方、砂浜でのキス釣りは、広い場所を確保できるので仕掛けを投げるときには思いっきり投げることができます。
キスが釣れるポイント
キスが釣れるポイントと言ってもそう難しく考える必要はありません。
海底が砂地であれば、まずはエサを付けた仕掛けを投げて見ましょう。
海底から仕掛けが浮き上がらないようゆっくりと仕掛けを引いてくると、海底の形によって凸凹しているのを感じ取ることができます。
特に、カケアガリになっているところでは、少し大きな抵抗を感じるので大抵の地形がわかるでしょう。
キスだけでなく、ほとんどの魚はカケアガリなど海底に変化のある場所でエサを捕食していることが多いので、そのようなところが狙い目のポイントになります。
また、離岸流や潮目など潮の流れが変化しているところもポイントになるので、積極的に狙っていきましょう。
※ 釣りをする場所によっては、夏場になると海水浴やサーフィンを楽しむ人達がいるところもあるので、そのようなところでキス釣りをするのやめておきましょう。
まとめ
ここまで、キス釣り初心者のためにキスちょい投げ釣りの仕掛けと釣り方について詳しく解説しました。
防波堤と砂浜でのキス釣りは基本は同じです。
ただ、防波堤での投釣りは、周りの安全をよく確認することを忘れないで下さい。
キスのアタリは、「ククッ」とハッキリとしたアタリなので、一度味わったら忘れられなくなりますよ。
慣れてくるとこのアタリが病みつきになります。
ぜひ、キス釣りを楽しんでみてください。
ちょい投げ釣りについてはこちらのページでも紹介していますのでご覧になって下さい。