【キス船釣り】初心者でも釣果をあげる仕掛けを徹底解説します
夏場の海釣りの人気ターゲットのシロギス。
キスは塩ふり焼きや刺し身、天ぷらなどにするととても美味しい魚です。
キスは堤防や砂浜からの投げ釣りで狙うことができますが、釣り船に乗ってのキス釣りは別格な楽しみを味わうことができます。
ここでは、キス船釣りで初心者でも釣果をあげる仕掛けを徹底解説します。
目 次
キス船釣りの基本
※この動画では、キス船釣りのエサの付け方や釣り方に着いて見入ることができます。
堤防や砂浜でのキス釣りは、本格的な投げ釣りやちょい投げ釣りのように仕掛けを投げ、リールを巻いて仕掛けを引きずってシロギスの捕食を誘うのが一般的です。
しかし船釣りでは、船内が狭く仕掛けを遠投することができないことや船が潮の流れに流されるのを利用して仕掛けを引きずってシロギスを誘うので、仕掛けを遠投することはほとんどしません。
仕掛けは、船の真下に落とし込んだりアンダーキャストで(竿を振り上げないで船べりのからかるく投げる)投入するため使用する竿は投げ釣りで使用するものに比べ短いのものを使います。
キス船釣りの仕掛け
ここからはキス船釣りのタックルの解説とおすすめを紹介します。
キス船釣りで使用するタックルについて紹介しておきましょう。
キス船釣りの竿
キスの船釣りの竿は、タイラバロッドやイカメタルロッドなど先調子でやわらかいものを代用することができますが、やはりお本格的に楽しみたいのであればキス船釣り専用の竿がいいでしょう。
キス船釣り竿の選び方は、
- 長さ:1.8~2.1m
- オモリ負荷:10~20号
- 調子:先調子
- 硬さ:M
のようなスペックものがおすすめです。
おすすめのキス船釣り竿
シマノ キス BB M180
おおよその価格:10,934円~
- 全長(m):1.80
- 継数(本):2
- 仕舞寸法(cm):93.5
- 自重(g):80
- 先径(mm):1.1
- 錘負荷(号):10~30
- カーボン含有率(%):71.4
- リールシート位置(mm):218
- M180:喰わせと掛けを兼ね備えたオールラウンドモデル
ダイワ スピニング ベイト 共用 キス X M-180
おおよその価格:10,381円~
- ロッド(釣り竿)タイプ:スピニング ベイト
- 標準全長(m):1.80 / 仕舞(cm):94
- 継数(本):2 / 標準自重(g):86
- 先径/元径(mm):-(1.1)/8.1 ※先径は、竿先から最も近く、部品・糸巻きのついていない外径、( )内は素材先端部の外径です。
- オモリ負荷(号):8-25
- カーボン含有率(%):73
- 付属品:ロッドベルト
- 「キスX」は、15号オモリ程度のテンビン仕掛けを使って船やボートでキスを釣るための専用設計。
長さと調子がそれぞれ異なる「120・S-180・M-180」の3アイテムをラインナップ。
アブガルシア キス ロッド スピニング 黒船 KKSS-180M
おおよその価格:10,780円~
- ロッド(釣り竿)タイプ:スピニング
- 主なターゲット:キス カサゴ ソイ アイナメ カレイ イシモチ イイダコ
- 継数:2
- 全長(cm):180 / 仕舞(cm):93
- 標準自重(g):85 ・先径(mm)/元径(mm):1.2/8.9
- 先径(mm)/元径(mm):1.2/8.9
- 錘:(号):8~25
- PEライン(号):0.5~1.5
- 使用材料:カーボン74%,グラス26%
- パワー:ミディアム ・テーパー/アクション:先調子’8:2
キス船釣りのリール
キス船釣りのリールは、ベイトリール、スピニングリールのどちらも使うことができますが、初心者にも扱いやすい小型のスピニングリールがおすすめです。
キス船釣りリールは、使用する竿のスペックにマッチしたものを選ぶようにします。
2500~3000番のものでPEライン0.8~1号が200m程度巻けるものがいいでしょう。
おすすめのキス船釣りリール
ダイワ スピニングリール 20 レブロス LT 3000-CH
おおよその価格:7,001円~
- ギア比: 5.6
- 1回転巻取り長(cm): 84
- 標準自重(g): 230
- 最大ドラグ力(kg): 10.0
- ハンドル長(cm): 55
- ハンドルノブタイプ: T
- ベアリング数(ボール/ローラー): 4/1
- 標準糸巻量(ナイロン lb-m): 8-150/10-120/12-100
- 標準糸巻量(ブレイド 号-m): 1.0-200/1.2-190/1.5-170
シマノ リール 17 サハラ 2500HGS
おおよその価格:6,379円~
- ギア比:6.2
- 実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.5/4.0
- 自重(g):250
- スプール寸法(径mm/ストロークmm):46.5/14.5
- ナイロン糸巻量(lb-m)/フロロ糸巻量(lb-m)/PE糸巻量(号-m):5-110、6-95、8-70/4-130、5-100、6-80/0.6-200、0.8-150、1-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):91
- リール ハンドル:左右付け替え可能
使用できる釣法:エギング アジング メバリング シーバス バスフィッシング
主なターゲット:メバル アジ トラウトブラックバス アオリイカ シーバス マダイ タチウオ
キス船釣りのミチイト
キス船釣りのミチイトは、ナイロンライン、PEラインどちらでも良いのですが、より繊細なアタリを楽しみたのでしたらPEラインがおすすめで、0.8~1.5号を150m以上は巻いておくようにしましょう。
おすすめのキス船釣りライン
シマノ PEライン ピットブル 4本編み 150m
おおよその価格:833-1,885円~
- 長さ:150m
- 号数:0.4号
- 最大強力 lb(kg):8.6 (3.9)
- カラー:ライムグリーン
- ルアーキャスティング汎用PEライン「ピットブル」シリーズ登場!
掛けたら逃がさないPEライン!
原糸の均等性に優れた4本編み工法「VT工法」採用!
強力安定:編み構造の偏りを防ぎ、強力が安定しやすくなっています。
糸ツブレ抑制! :ラインが偏平になりづらく、無駄なラインスラッグを抑えます。
キス船釣りセット
キス船釣りの仕掛けは市販されているもので、その時期に釣れるシロギスの大きさに合わせて使うようにします。
またキス釣りの仕掛けは、投げ釣り用と船釣り用のものがあるので間違えないよう注意が必要です。
一般的には投げ釣りように比べると船釣り用の仕掛けのほうが長いものが多いです。
おすすめキス船釣り仕掛け
ささめ針 キス船釣り早掛スペシャル フック
おおよその価格:272円~
- サイズ:選択
- 2本鈎×3セット
- 喰い渋り時に効果を発揮する、早掛仕様です。
がまかつ キス船釣仕掛 早ガケ 赤金 2本
おおよその価格:278円~
- 号数:7号・8号・9号より選択
- ハリス:1
- 入本数:4
- 使用 2本鈎 全長90cm
キス船釣りのエサ
キス船釣りのエサとしてはアオイソメがよく知られていますが、その他にもジャリメやチロリなどと呼ばれる虫エサも有効です。
食いがシブくなったときのローテーション用としてアオイソメとジャリメの2種類は準備しておくといいでしょう。
キス釣りのエサ
キスを釣るためのエサはイソメやジャリメなどがポピュラーです。
イソメは、キス釣りのエサとしては最も一般的で、海水が濁り気味のときや良型のキスを狙うときに有効だとされています。
ジャリメは、イソメに比べると細身のエサなので、キスの型が小さいときや食いが渋いときなどに効果的です。
エサの付け方
キスの口は小さくておちょぼ口のような形をしていて、エサは吸い込むように捕食します。
なので、キス釣り用の針は流線型と呼ばれる細長い形状をしています。
イソメやジャリメは、キスが食いつきやすいように短く切って針につけます。
端の方から針を刺して、針の軸の部分と腰曲の部分のあたりで針を外に出します。
針がでたところから下は、あまり長くならないようにして、キスが吸い込みやすい長さにしましょう。
キス船釣り
キス船釣りの基本
キス船釣りの基本は、
1.仕掛けをセットしたらハリにエサを付けます。
2.そのままスピニングリルのベールを返して、仕掛けを落とし込むかアンダーハンドで軽くキャストして仕掛けを投入します。
3.仕掛けが着底してラインの放出が止まったら、リールのベールを戻してそもまま仕掛けが海底を引きずるようにしてシロギスのアタリを待ちます。
4.アタリがあったら、竿を30cm程度シャクってアワセます。
5.シロギスがかかったら、一定の速さでリールを巻き上げて魚を取り込みます。
6.船べりまで巻き上げたら、一気に抜き上げてハリを外します。
7.エサを付け替え、1から繰り返します。
のようになります。
シロギスのアタリは、竿先がブルブルっと震えるのでとてもわかり易いです。
キス船釣りで釣果を上げるコツ
キス船釣りで釣果を上げるコツは、
- 手返し(仕掛けを回収してから再び仕掛けを投入するまでの一連の動作)
- 誘い方
の2つに分類することがで、それぞれいくつかの方法があります。
手返しを早くする
手返しを早くするには、
1.タックルの選び方:すでに紹介しているように船の中は狭いので、使用するタックル(特に竿)は船釣り専用のものを使用する。
2.仕掛けを絡ませないようにする:仕掛けを落とし込むときに仕掛けが先行するように、リールのスプール(ミチイトを巻いてあるところ)の縁に人差し指を当ててミチイトの放出を調整する。
アンダーでキャストするときは、あまり遠くまでげるのではなく、2~3mぐらい投げるだけで十分です。
またリールのベルを返しておいて、オモリを持って2~3m投げるのもおすすめの方法です。
3.ハリを飲まれたら素早く外す:シロギスはエサを吸い込むように捕食するので、ハリを飲まれてしまうことが多くなります。
かと言ってあまり早アワセをしてしまうとハリがかりしないこともあります。
ハリを飲まれても良い感じで合わせることが肝心で、飲まれたハリを素早く外すコツをマスターしましょう。
飲まれたハリの外し方
1.シロギスのお腹側から親指と人差指をエラブタの中に入れて押さえる。
2.ハリスを引っ張りながら飲み込んだハリのチモトを持ってねじりながら、口から引っ張り出す。
シロギスは死んでしまいますが、どっちみちハリを飲んだシロギスは死んでしまいますので気にしません。
シロギスの誘い方
シロギスは海の底にベッタリと張り付いている魚ではありません。
海底から20~50cm程度離れた層を回遊していることが多く、時には海底から1m以上も上がっていることもあります。
シロギスの活性が高ければズルズルと底を引いているだけでも食いついてきますが、キスが海底から浮上していたり活性が下がっている場合などは食いが悪くなってしまいます。
そんな時にはシロギスにエサを見つけてもらうため仕掛けを動かして誘うことが効果的になります。
シロギスの誘い方は、
1.仕掛けが着底したら潮の流れになじむまで待ちます。
(仕掛けが馴染む前に誘いをかけると絡んでしまうことがあるため)
2.仕掛けがなじんだら底を切って(底から少し離す)、竿をゆっくりとアオッて仕掛けを浮かせてシロギスにアピールします。
3.仕掛けがストン着底するように素早く竿をもとの位置に戻します。
4.仕掛けが着底したら、そのまましばらくアタリを待ちます。
(誘いで興味を持ったシロギスがエサに食いつく間を与える)
5.しばらく経っても反応がない場合は、2.から繰り返します。
このようにエサを浮遊させてシロギスにアピールすることで釣果が大きく上がることがあります。
この他にも、オモリでトントンと数回海底を叩いて砂煙を上げた後に、その中にエサを引きずる方法も効果的です。
誘いをかけるときは、エサの動きとシロギスの動きをイメージしながら行うと上手く誘うことができます。
潮の流れが早いときの対処法
潮の流れが早いときは、仕掛けを着底させて底立ちをとってもすぐに仕掛けが浮いた状態になってしまいます。
もちろん底を取り直してもいいのですが、一旦底立ちを取ったら仕掛けが少し浮いてもそのままの状態で釣りを続けましょう。
浮いた仕掛けやエサが潮の流れで揺れることでシロギスにアピールすることができます。
潮の流れが遅いときの対処法
潮の流れが遅いときは、シロギスがエサの存在に気づくように「シロギスの誘い方」の項で紹介した方法でアピールしましょう。
まとめ
ここまで、キスの船釣りのタックルの紹介と初心者でも釣果をあげる仕掛けについて解説しました。
船釣りでは使用できるスペースが限られてしまうので、使用する竿はキス船釣り専用の竿で1.8~2.1m程度の短めのものがおすすめです。
タックル全体としては竿に合ったリールやライン、仕掛けを使用します。
キスの船釣りで釣果を上げるコツとしては、手返しを早くすることと仕掛けを上下させてキスに誘いをかけることです。
キスにハリを飲まれた場合は、ハリ外しを使用しないでハリを外すことが手返しを早くするためのテクニックと言えるでしょう。
キス船釣りは、キスを簡単に釣ることができるので初心者の人におすすめの釣りです。
ぜひ、キス船釣りを楽しんでみて下さい。
ちょい投げのキス釣りはこちらを参考にして下さい。
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