ハゼ釣りを楽しもう!ハゼ釣りの仕掛けから釣り方まで分かりやすく解説します
簡単に釣れて食べるととても美味しいハゼ。
ハゼは日本全国の沿岸に棲んでいる魚で、刺し身や天ぷら、唐揚げなどにして食べるととても美味しい魚です。
ハゼ釣りは大勢の人が楽しんでいる人気の釣りです。
ここでは、ハゼ釣り初心者の人やこれからハゼ釣りを初めたいと考えている人のために、ハゼ釣りの仕掛けから釣り方まで分かりやすく解説します。
目 次
ハゼ釣りについて
アジやサバのサビキ釣りと並んで初心者の人におすすめなのがハゼ釣り。
ハゼは誰でも簡単に釣れるということと食べるととても美味しいということがその理由です。
ハゼは古くから釣りの対象として親しまれている魚です。
もっとも、江戸時代のハゼ釣りは一般庶民が楽しめるものではなくお金持ちの旦那様方の遊びで、釣果より貴重な釣り道具類を集めて楽しんでいたとされています。
今日のハゼ釣りは誰でも手軽に楽しめる釣りで、実際たくさんの人がハゼ釣りを楽しんでいます。
ハゼの種類
一口にハゼと言ってもその種類はたくさんいて、日本だけでも107属493種いるとされています。
棲んでいる場所のさまざまで、
代表的なハゼは、
- マハゼ
- チチブ(ダボハゼ)
- サビハゼ
- ウロハゼ
- シマハゼ(アカオビシマハゼ・シモフリシマハゼ)
の5種類です。
一般的にハゼ釣りの対象になるハゼはマハゼのことをいいます。
マハゼの特徴
マハゼは、体長13cm~25cm程度で体の色は薄い黄色及び灰色がかった褐色をしています。
棲んでいる場所は、内湾や汽水域(淡水と海水が混ざり合っているところ)の砂泥底で、ところによっては淡水域で生息しているものもいます。
マハゼは年魚
1月~3月ころにかけてが産卵時期で、稚魚はプランクトンなどを食べて成長します。
2cm程度の大きさになると海底で生活するようになり、沿岸の浅場や淡水域に住み着いて餌を捕食しながら成長します。
6月ころになると海から河川へと遡上を初め餌を食べながら成長し、8月ころになると釣りで狙える大きさになります。
12月入り水温が下がるとやや深いところへ移動して越冬を迎え、春になると再び朝場に接岸して産卵を迎えます。
そして、産卵を終えたハゼは寿命を迎えます。
マハゼが捕食する餌
マハゼは腹部を海底につけて暮らす底生魚で、移動ときには胸ビレを羽ばたくようにして泳ぎます。
大きくなったマハゼはカニ・エビなどの甲殻類やじゃりめやイソメなどの多毛類などを捕食します。
ハゼ釣りの仕掛けと釣り方
ハゼ釣りの主な釣り方は
- ミャク釣り
- ウキ釣り
- チョイ投げ釣り
で、釣り場の状況によって変わります。
ハゼミャク釣りの仕掛け
ハゼのミャク釣りに必要な仕掛けは、
- 竿:万能竿 4.5m~5.3m
- 道糸:ナイロンライン 0.8号~1号
- 目印:編み込みなど
- オモリ:ガン玉 2B~4B または ナス型 0.3号~1号
- ハリス:0.8号~1号 15cm~20cm
- 針:ハゼ針 7号~8号
竿は延べ竿、リール竿のどちらでもいいです。
ハゼミャク釣りの仕掛けおすすめはこちら
プロマリン PG 光流DX 450H
おおよその価格:1,380円~
- 万能竿 振出
- 全長m:4.50
- 継数:5
- 仕舞寸法cm:104
- 自重g:264
- 先径/元径(mm):1.7/24.2
- 釣り入門に最適な万能硬調振出竿です。
東レ ライン 道糸 銀鱗 1号 50m
おおよその価格:330円~
- 材質 ナイロン
- 色 透明透明
- 釣り糸タイプ ナイロンライン
- 線の太さ 1号
- 2019年9月リニューアル品:信頼の高品質・フルラインアップ、日本初のナイロンテグス。
67年の間、信頼を得てきた高品質のラインです。
あらゆるフィールドに対応する0.4~30号のフルラインアップは道糸の代名詞と言えるほどの伝統ブランドです。
オーナー(OWNER) スプール目印極太
およその価格:298円~
- 極太
- 5m
- 軽くて水切れがよい。
見えすぎる目印!
切れば球状に広がる!
ヨーヅリ小物: [ST]ガン玉 C/S入
おおよその価格:419円~
- ラインへの脱着が指先で可能
- セット内容:3/2/1/B/2B/3B
- 重量:98g
- 用途:全魚種対応
東レライン 銀鱗 0.8号 50m
おおよその価格:330円~
- 東レ 銀鱗 50m単品 0.8号 (ナイロンライン 釣り糸)
- カラー:ナチュラル≪東レ ナイロンライン 釣り糸≫
- 2019年9月リニューアル品:信頼の高品質・フルラインアップ、日本初のナイロンテグス。
67年の間、信頼を得てきた高品質のラインです。
オーナー OH はぜ鈎 赤 7-0.8
おおよその価格:148円~
- 形態:糸付
- 号数:7号
- ハリス号数:0.8号
- 魚種:ハゼ キス
- 虫エサを刺しやすい、軸長フォルム
ハゼミャク釣りの釣り方
ハゼミャク釣りの釣り方は、餌をつけた仕掛けをここと思われる場所の底まで落としてアタリを待つだけです。
近くにハゼがいる場合はすぐに食いついてくるので、アタリがあったらゆっくり竿を上げ、重みを感じたら間を置かずに抜き上げます。
このとき、強くアワセてしまうと近くにいるハゼが驚いて散ってしまうので注意が必要です。
小さい頃のハゼは群れていることが多いので、アタリがあった場所周りを丁寧に探ることが釣果を上げるコツになります。
しばらくたってもアタリがないときは、オモリで底を叩くように仕掛けを上下させて誘いをかけてみましょう。
それでもアタリがない場合は仕掛けを上げ、少し離れたポイントを探るようにします。
ハゼウキ釣りの仕掛け
ハゼウキ釣りに必要な仕掛けは、
- 竿:万能竿 2.7m~4.5m
- 道糸:ナイロンライン 0.8号~1号
- ウキ:玉ウキ
- ガン玉:2B~4B
- ハリス:0.8号~1号 15cm~20cm
- ハリス止め
- 針:ハゼ針 7号~8号
竿は延べ竿、リール竿のどちらでもいいです。
ハゼウキ釣りの仕掛けおすすめはこちら
ハゼウキ釣りで使用する仕掛けはミャク釣りで紹介した者がおすすめです。
オーナー はぜポリウキ仕掛 4.5m 6号
おおよその価格:308円~
- 号数:6号
- ハリス号数:0.8号
- 幹糸号数:1.5号
- 全長:4.5m
- 使用鈎:ハゼライト
- 魚種:ハゼ
- ノベ竿で楽しめる、ハゼウキ専用仕掛。吸い込み抜群のハゼライトを使用することで、食い込み抜群です。
また、高感度ポリウキがハゼの前アタリを伝えてくれるので、早アワセも効く。
ハゼウキ釣りの釣り方
初めにポイント周辺の水深に合わせてウキ下を調整します。
ハゼは底にいるのでウキ下は水深と同じ位にします。
餌をつけた仕掛けをポイントに投入したらすぐにアワセられるよう道糸を少し張った状態でアタリを待ちます。
アワセのタイミングは、ウキが完全に沈んだら竿をたてるようにしてそのまますぐに抜き上げましょう。
しばらくしても全くアタリがない時やアタっていたのにアタリがなくなったときは、ゆっくりと竿をたてて様子をみてみましょう。
もしハゼの重みを感じたらそのまま一気に抜き上げます。
ハゼチョイ投げ釣りの仕掛け
ハゼちょい投げ釣りに必要な仕掛けは、
- 竿:ちょい投げ用万能竿・ルアーロッドなど 1.8m~2.4m
- 道糸:PEライン 0.6号~0.8号またはナイロンライン 1号~2号
- リール:小型スピニングリール
- スナップサルカン
- オモリ:小型天秤 5cm~10cm ナス型オモリ 3号~5号
- ハリス:1号前後 40cm~50cm程度
- 針:ハゼ針 6号~8号
のようになります。
市販されているハゼちょい投げ釣り用のオモリ・ハリス・針がセットになった仕掛けがおすすめです。
ハゼちょい投げ釣りの仕掛けおすすめはこちら
シマノルアーマチックS66L+BEGA2500 ナイロンライン3号糸巻き済
おおよその価格:9,800円~
【ルアーマチックS66L】
- 全長:6.6feet
- 適合ルアーウエイト(g):5-14
- 適合ライン:[ナイロン/lb]5-10
- 釣種:汎用 対象魚:ブラックバス トラウト メバル カサゴ
- 継数(本):3本
- 自重(g):125g
- ロッドタイプ:スピニング
【スピニングリールBEGA2500】
- ソルト対応スピニングリール
- ベアリング数:4BB:1
- マシンカットハンドル
- ノンツイストローラー
- EVA丸形ノブ
- 糸巻量(ナイロン):2500/3号-150m、4号-100m
【ナイロンライン3号を150m巻いた状態でお届け】
- 出荷前に糸を巻いてお届けするので、届いたらすぐに使える直行スタイル。
- 堤防のサビキ釣り、ちょい投げ釣り、ルアーでシーバス釣りや五目釣りが楽しめるセット
ハヤブサ ライトショット 投げハゼセット 立つ天秤 2本鈎
おおよその価格:328円~
- 製品形態:投げ釣りセット
- 全長65cm
- オモリ(号):5
- カラー:オレンジ
- 鈎(号):6~9
- ハリス(号):1~1.5
- 幹糸(号):2~3
- 鈎種/色:流線/赤
- 袋入り数:2本鈎2セット
- 道糸を結ぶだけ
短い竿でも投げやすい全長65cmショート設計
絡み防止のヨリ糸仕様
ハゼを寄せる発光玉仕様
ハゼチョイ投げの釣りの釣り方
餌をつけた仕掛けをポイントに投入、着底させて道糸を張った状態でアタリを待ちます。
しばらく待ってもアタリがないときはリールを巻いて少し移動させてアタリを待つということを繰り返します。
根がかりしやすいポイントの場合は、仕掛けを軽くジャンプさせながら移動させるようにしましょう。
アタリがあったら素早く竿をたててアワセを入れてそのままリールを巻いて取り込みます。
アタリがあったのに針がかりしなかったときは、そのまま1分程度待って再度アタリが出ないときは仕掛けを回収して餌を確認してください。
ハゼ釣りの場所
ここからはハゼ釣りの場所で代表的なところをを紹介していきましょう。
まず、ハゼがよく釣れる場所の特徴は、
- 底が砂泥地帯になっているところ
- 汽水域など比較的に塩分濃度が低いところ
- 流れがゆるやかなところ
- 多少、水が濁っているところ
などがあります。
ハゼ釣りの場所として代表的な場所は、
- 流れのゆるい河川の下流から河口周辺
- 河川が流れ込んでいる港湾部
- 河川が流れ込んでいる干潟周辺
などで、
狙い目のポイントは、
- 駆け上がりになっているところ
- 捨て石など大きな石の周り
- 流れ込みや合流点になっているところ
- 橋脚の周り
などがあります。
流れの変化しているところや底の地形が変化しているところ、障害物周りがハゼ釣りの好ポイントということです。
良型のハゼを狙いたいときは、できるだけ上流のポイントがいいようです。
また、雨で増水したときは上流のハゼが下流に流されることがあるので、いつもの場所で反応がないようなときは海に近い場所を探ってみるといいでしょう。
ハゼ釣りの時期と時間帯・潮回り
ここからはハゼ釣りの時期と時間帯についてそれぞれ解説していきましょう。
ハゼ釣りの時期
「マハゼの特徴」の後でも紹介しましたが、マハゼは1月~3月の掛けてが産卵期です。
生まれた稚魚が大きくなる6月頃までのは釣りの対象にはなりません。
したがって、ハゼ釣りが楽しめるシーズンは6月の後半ころから12月くらいと言うことができます。
シーズン前半は、浅場でも釣れますが5cm~7cm程度と型は小さめです。
ハゼ釣りのベストシーズンは8月~9月頃で、ハゼの活性が高く浅場でもよく釣れる時期になります。
この頃のハゼは8cm~10cmまで大きくなり、100匹を超える数釣りも楽しむことができます。
10月以降になって水温が下がり始めると上流にいたハゼも少しずつ下流へ下り初め、浅場にいたハゼも河口付近の深場へ移動します。
とは言ってもこの時期はまだまだ釣れる時期で、12cmを超える良型ハゼの強い引きを楽しむこともできます。
12月になると岸からハゼを狙えるポイントはほとんどなくなるので、ハゼ釣りのシーズンは終了となります。
ハゼ釣りの時間帯・潮回り
ハゼ釣りは一日中楽しむことができる釣りで、その釣果は朝・夕のマズメの時間帯の影響は小さいようです。
朝の薄暗い時間帯より朝日が昇ってからの方が釣れるとということもよくあります。
ハゼ行動パターンは潮回り(潮汐)に影響されることが多いと言われて、潮位と潮流によってハゼの活性が違ってきます。
潮回りとハゼの関係は、
- 満潮周り:ハゼの活性が高くなる傾向にあり、浅場に入って活発に餌を捕食することが多い。
- 干潮周り:潮位が低くなると河川の水位も下がるため、中心部にある流心など水深が深い場所へ移動する。
- 潮流の速さ:干潮から満潮までの潮流は河川の流れと逆になるため、川の流れはゆるくなる。
逆に満潮から干潮までの潮流は河川の流れと同調するため、川の流れは速くなる。
流れが緩すぎても速すぎてもハゼの活性が下がり釣れにくくなるので、川の流れも適度な流れになる潮回りがベストです。
のようなことがあります。
ハゼ釣りの時間帯・潮回りについて簡単にまとめると、「ハゼは一日中釣れまずが、よりベストなのは満潮前後の潮位が高くなる潮回りの時間帯」ということになります。
ハゼ釣りの餌
ハゼ釣りに使用する餌は、アオイソメや石ゴカイなどが定番です。
他に、汽水域の淡水が強いところではミミズも有効な餌となります。
ただし、塩分濃度が高い場所ではすぐにミミズが白くなってしまうので、こまめに交換する必要があります。
他にもホタテやエビ、イカ、ソーセージなども餌として使うことができます。
アオイソメや石ゴカイの付け方は、
などのような付け方があり、ハゼ釣りでの垂らし(針先から余る余分な部分)は1cm程度が一般的です。
エビは活きているシラサエビや沼エビはもちろんですが、スーパーなどで購入できるぼいるされたサクラエビなども代用できます。
ホタテやイカ、ソーセージは適当な大きさに切って針に付けます。
ハゼの美味しい食べ方
ハゼは刺し身でも食べられますが、寄生虫が心配なのであまりおすすめはしません。
ハゼを美味しく食べる定番料理は、
- 天ぷら
- 唐揚げ
- 塩焼き
- 甘露煮
などがおすすめです。(クックパッド「ハゼのレシピ」)
まとめ
ここまで、ハゼ釣りの仕掛けから釣り方まで分かりやすく紹介しました。
ハゼは誰でも簡単に釣ることができる魚で、日中でも釣れやすいので子供連れのファミリーフィッシングにも適しています。
ぜひ家族釣れでハゼ釣りを楽しんで美味しく食べてください。