アジングの釣り方徹底解説!アジが食いつくルアーの動かし方を図解説明

アジングは、初心者の人でも簡単にアジを釣ることができるライトゲームとして人気の釣り方で、リトリーブ(ただ巻き)するだけでアジを釣ることができます。
とはいっても、いつもいつも簡単に釣れるわけではありません。
アジングのルアーアクションのテクニックを知っておけば、なかなか釣れないというときに、いろいろルアーアクションを試すことで、釣れないという状況を打破することができます。
ここでは、アジング初心者のためにアジが食いつくルアーの動かし方について、初心者でも解るよう図を使って説明します。
目 次
アジングの基本
アジングは、アジングタックルといわれるライトタックルと小さくて軽いルアー(プラグ系、ジグヘッド&ワーム)を使ってアジを狙う釣り方です。
ルアーをキャストして、リールをただ巻くだけのリトリーブでルアーを移動させながらアジを誘います。
アジングタックル
アジングは、使用するルアーや釣り場の状況によっていろいろなタックルを使い分けますが、基本的にこのような道具を使って行います。
アジングのタックルについてはこちらを御覧ください。
アジングでアジが食いつくルアーの動かし方
ここからは、アジングの基本的な釣り方について紹介します。
アジングルアーの基本カウント
水深のある場所でのアジングの基本的な釣り方は、最初にルアーをキャストして着水したら、1カウント1秒くらいの速さでカウントしながらボトムまでフリーフォールさせ、着水から何カウントで着底するか測ります。
水深のある場所では、次からは、最初のカウントから5カウント減らしたカウントまでフォールさせて、そのレンジを探ります。
これを繰り返して、順に表層まで探っていきます。
もし、アジが反応したら、そのレンジを攻めて釣果をあげるようにしましょう。
水深があまり深くないところは、最初に着水から5カウントフォールさせた表層のレンジから探り始め、段々とレンジを下げていくほうが効率的なときもあります。
アジに食わせるためのリトリーブ(ただ巻き)・ストップアンドゴー
アジングでは、横のアクションでは釣果が期待できない、縦の釣りの方が効果的だとをいわれています。
しかし実際には、リトリーブだけでも、十分な釣果を残すことがでます。
狙うレンジ(深さ)までカウントしてフリーフォールで沈め、ルアーを任意のレンジまで沈ませたら、ゆっくりとリトリーブしてルアーを泳がせるだけでアジが釣れるので、アジングを初めたばかりの初心者の方にはおすすめのアクションです。
横の釣りでは期待できないということとは逆に、アジの活性がよく表層でライズ(捕食行動)しているときなどは、ただ巻きにしか反応しないということもあります。
リトリーブの間に一瞬ルアーの動きを止めるアクションをストプアンドゴーといいます。
ただ巻きに比べるとルアーを追ってきた魚に対して、ルアーに食いつく間を与えて、リアクションバイトを誘うことができます。
サビく
サビくというのは、ルアーが浮いたり、沈んだりしないように、ロッドをゆっくりとアオッてルアーを引き寄せる動作をいいます。
- ルアーが浮いたり沈んだりしない速さでロッドをアオル
- すばやくリールを巻きながらロッドを元の位置まで戻す
- 1、2を繰り返す
他のルアークションと組み合わせて使うことが多いロッドアクションテクニックです。
フォール
フォールとは、ロッドやリールはそのままにして、ルアーを自然に沈ませるといルアーアクションです。
本来アジは、横に動くよりも縦に動くものに反応が強い魚です。
なので、フォールは効果的なアクションになります。
他のアクションと組み合わせて使うとより効果的です。
トゥイッチ
トゥイッチとは、ロッドをチョンチョンと小さくアオッて、ルアーが小さくて早い動きをするアクションです。
素早い動きを見せることで、アジにアピールすることができます。
また、トゥイッチとフォールを組み合わせたトゥイッチ&フォールは、アジングで定番のルアーアクションです。
トゥイッチ&フォール
トゥイッチ&フォールは、トゥイッチとフォールを組み合わせたルアーアクションで、トゥイッチでアジにアピールしたあとに、フォールでアジに食わせるタイミングを作るというテクニックです。
トゥイッチ&フォールは、アジの活性が低いときに効果的なルアーアクションなので、ぜひ習得して活用できるようにしてください。
リフト&フォール
リフトとは、ロッドを大きくアオッてルアーをギューっと大きく引き上げるロッドアクションです。
トゥイッチは、小さなルアーアクションなのに対して、リフトはルアーを大きく動かしてアピールするとともに、フォールの時間を長くして食わせの時間を長くすることが目的のアクションです。
トゥイッチ&フォールとともに効果的なアクションなので、ぜひマスターしてください。
ドリフト
海には流れというものがあります。
その流れは単純ではなく、潮の干満や波、風、海底の形状などが複雑に影響しあって流れ作っています。
海水浴場で離岸流という言葉を聞いたことがあると思いますが、これも流れの一種です。
ドリフトというのはワームを流れに乗せてフワフワと、漂わすように流す動かし方をいいます。
アジがアミ(エビに似た節足動物の総称)を捕食しているときに効果抜群のアクションです。
ボトムに放置
アジングで魚を誘う方法の一つとしてルアーをボトムへ放置するという方法があります。
主にアジがボトム付近に沈んでいて活性が低いデイゲームなどで使うテクニックです。
もちろん、ずーっと放おって置くのではなく、3~5秒程度ステイさせた後に巻き始めることでアジの反応が誘発させることもあります。
さまざまなアクションで誘ってもアジが反応しないというときに、ダメ元で試して見てください。
アジのいる場所を探る
アジは群れで回遊する魚です。
回遊する魚は同じ場所や深さに留まっていることはなく常に移動しています。
大きな群れに出会ったときなどはアタリがある場所やレンジを攻めるということがセオリーになりますが、反応が薄いときには自分がいる場所から扇状にキャストして広範囲を探るようにしましょう。
レンジの調整は、釣り始めにフリーフォールでボトムまでのカウントをとり、次からはカウントで狙うレンジを調整するようにします。
アジングでアジを釣るためのルアーアクションは、この他にもたくさんありますが、この5つのルアーアクションをできるようになれば、ほとんどの状況に対応することができるようになります。
まずはこの5つのルアーアクションのテクニックを習得して、実践で活用できるようになりましょう。
アジングのルアー
アジングのルアーは、ジグヘッドとワームを組み合わせたジグ単(ジグヘッド単体)と呼ばれるルアーを使用します。
アジングにおすすめのジグ単は、
- ジグヘッドの重さは、0.3~5.0gくらいのものを使用しますが、風や波、潮の流れなどの状況に応じて選ぶようにします。
- ジグヘッドの形状は、丸型と矢じり型があり、それぞれアクションの仕方が違うので釣り場やターゲットの状況に応じて選びます。
- ワームの大きさは、1.5~3インチ程度で、食い込みを考えて柔らかい素材のものが主流です。
- ワームの形状は、ピンテールやシャッドテール、カーリーテールなどさまざまなものを使用してアジにアピールします。
- ワームのカラーは、いろいろ変えてみてその場の状況に合ったカラーを見つけるようにします。
ルアーチェンジ
どのレンジでも「アタリがない」というようなときは、ルアーの色や形を変えたり、ジグヘッドの重さを変えてルアースピードを変えたりして攻めることが、効果的なこともあります。
状況によって、カラーや動き方などのルアーがハマって、他のルアーでは全然アタリがないということもよくあるので、その日の魚が好むパターンを見つけ出すことが大切です。
アジングルアーについてはこちらを御覧ください。
漁港や港湾の堤防周りのアジングのポイント
アジングは、漁港や港湾などの堤防での釣りが一般的です。
堤防周りは、アジを始めさまざまターゲットを狙うことができる絶好の釣り場です。
アジは外海で産卵しますが、春になると外海で生まれた稚魚が湾内に入り、湾内を回遊しながら成長していきます。
そしてある程度成長すると、また外海へ出ていくという習性を持っています。
ここでは、漁港や港湾の堤防でのアジングのポイントについて解説しておきます。
漁港や港湾の堤防周りのポイントは、
- 海底の地形に変化があるところ
- エサになるベイト(小魚)がいるところ
- 堤防の突先など潮通しの良いところ
- 障害物があるところ
- スロープ
- 係留船周り
- 常夜灯の周り
- テトラポッドの周りなど隠れる場所があるところ
- 岸壁沿い
などになります。
アジングの時期
アジは1年を通じて釣れる魚ですが、季節によって釣れ方に違いがあるのでしょうか?
ここからは季節ごとのアジ釣りについて解説していきましょう。
春
春はアジにとって産卵前の体力を蓄える季節になり、捕食活動が活発で大型のアジを狙うことができます。
しかし、産卵期に入ってしまうとほとんど反応しなくなるので、その難易度が上がってしまいます。
春は、アジングでの釣果に大きな差がでる季節になります。
夏
夏になると小型のアジが多くなりますが、活性が高くなるので数釣りが狙える季節になります。
日中は、豆アジと呼ばれる10~12cmのアジを狙ったサビキ釣りを家族で楽しむ人も多く、アジングを楽しむ人は少ないです。
夏のアジングは夜釣りのほうが楽しめるということになります。
秋
秋になるとアジングのベストシーズンに入ります。
アジのエサとなるイワシの稚魚などの小魚が海岸付近に寄ってくるので、夏よりも大型のアジが期待できる時期です。
アジは比較的に口が小さいさかななので、大型のアジを狙うときでも大きすぎるルアーはおすすめできません。
状況を見て少しずつルアーのサイズを上げて見るようにしましょう。
この時期になると、30cmオーバーのアジが釣れることもあります。
冬
冬になるとエサとなるベイトの数が減るため、アジも活発に捕食行動を行うことはないようです。
しかし、冬に釣れるアジは型が大きく、脂も乗っていてとても美味しいと言われています。
アジング上級者の人は、あえて冬にアジングを楽しむという人もいるようです。
まとめ
これまで、アジが食いつくルアーの動かし方について、初心者でも解るよう図を使って説明しました。
アジングを楽しむために、まずは紹介したルアーアクションを習得して、実践で活用してみてください。
きっとアジングが病みつきになるほど楽しくなりますよ。
ここまで読んでいただいたあなたは、もう立派なアジングマン?です。
ぜひアジングを楽しんでください。
これからアジングを始めたいと思っている人や、まだ自分の道具を持っていない人は、こちらを読んでアジングの道具を選ぶときの参考にしてください。