泳がせ釣りの餌におすすめの魚8選!元気を保つための保管方法も解説します
泳がせ釣りは生きた小魚を餌にしてヒラメやブリなどの大型魚を狙う釣りです。
そこで考えるのが、「どんなベイト(エサになる小魚)をエサにしたらいいんだろう?」と「餌を元気に生かしておくにはどうしたらいいんだろう?」ということではないでしょうか。
ここでは、泳がせ釣りの餌におすすめの魚の紹介とその保管方法についても解説します。
ぜひ、泳がせ釣りをするときの参考にしてください。
泳がせ釣りの餌になる魚
この動画では堤防からの泳がせ釣りでブリを釣り上げたところを見ることができます。
泳がせ釣りに限らず魚釣りの餌は、その時狙う魚が餌として狙っているものを使うのがベストです。
泳がせ釣りの餌になる魚について解説しておきましょう。
イワシ
イワシは泳がせ釣りの生き餌としてほぼすべてのターゲットに使うことができるというメリットが有るベイトフィシュです。
イワシの鱗は非常に剥がれやすく、餌として泳がせているときに剥がれた鱗がキラキラと光って、狙う大型魚にアピールします。
しかしイワシはとても痛みやすい魚ですぐに弱ってしまうため、頻繁に交換しなければならないというデメリットもあります。
アジ
アジは、泳がせ釣りの生き餌としては最も人気の餌になっています。
その理由は、アジはイワシのようにすぐに弱らないことや近年ではイワシが釣れなくなってきていることです。
また、サビキ釣りなどで簡単に釣ることができることもアジが泳がせ釣りの生き餌で人気になっている要因の一つでしょう。
アジもイワシ同様、泳がせ釣りで狙う大型魚全てに使用できる生き餌で、イワシに比べるとアジの生命力は強いので、活発に動いてターゲットの大型魚にアピールしてくれます。
カマス
地域によって違いはありますが、カマスは秋から冬にかけて岸辺に寄ってくることが多い魚です。
アジが釣れる時期が春から晩秋にかけてなので、アジが釣れなくなる時期にカマスが釣れ始めることになります。
なので、カマスも泳がせ釣りの生き餌さとして使われます。
カマスはアジ同様生命力が強い魚なので、泳がせ釣りベテランの人も好んで使う生き餌です。
カマスもサビキ釣りなどで簡単に釣ることができますが、歯が鋭いのでそれなりの仕掛けを用意することをおすすめします。
シロギス
シロギスは、海底が砂地のところに棲んでいる魚で、春から秋にかけて浅瀬に入ってきます。
シロギスは、ターゲットとしても人気の魚で、刺し身や天ぷら、フライなどにして食べるととても美味しい魚です。
同じ砂地の海底に棲んでいてシロギスなどを捕食するのが、フラットフィッシュと呼ばれるヒラメやマゴチになります。
なのでヒラメやマゴチを泳がせ釣りで狙うときは、シロギスを生き餌さとして使うのが効果的です。
ハゼ
ハゼもシロギスと同じように海底が砂泥のところに生息している魚です。
ハゼは、一年を通して岸辺から釣ることができるので、生き餌さとしては手に入れやすいと言えます。
ヒラメやマゴチだけでなく、シーバスなども狙うことができるハゼですが、泳ぐ力が強い魚ではないため、活発に泳がせて広い範囲を探ることには向いていません。
サバ
サバは泳ぐ力が強い回遊魚で、泳がせ釣りの生き餌としても適している魚です。
遊泳力が強いサバは、針をつけて泳がせると沖に向かって泳ぐことが多いので、投げても届かない沖にいる青物などを狙うのに適しています。
しかし、アジに比べると弱るのが早いため、早めに交換することが釣果に繋がります。
イカ
イカの短冊は海釣りでは定番の釣り餌ですが、生きたイカも泳がせ釣りの生き餌として効果的な餌になります。
イカを生き餌にした泳がせ釣りでは青物やシーバス、ヒラメなど多くの大型魚を狙うことができます。
イカは大きくなると小魚を捕食しますが、小さいイカはフィッシュイーターの格好の餌になります。
しかし、イカは魚と違う動きをするため、陸からの泳がせ釣りでは扱いにくく、船での泳がせ釣りの餌として使用することが多くなります。
ボラ(イナッコ)
ボラは、これまで紹介した泳がせ釣りの生き餌のなかで最も弱りにくく、泳ぐ力も高い魚です。
また海だけでなく、河口付近の汽水域(海水と淡水が混ざっているところ)でも群れをなして生息していることもあり、比較的に手に入れやすいと言えます。
ただし、ボラは成長すると1m近くまで大きくなるので、生き餌として使うには大きさをみて近い分ける必要があります。
ギンパク(ウグイの幼魚)
ギンパクは15~20cm程度に成長したウグイの幼魚のことです。
弱りにくく元気よくターゲットにアピールするので泳がせ釣りの餌としては人気の魚です。
ウグイといえば河川など淡水に生息していますが、その中には海に下って生活するものもいます。
以上が泳がせ釣りの餌におすすめの主なベイトを紹介しました。
泳がせ釣りの餌は釣具屋さんで販売されていることもありますが、弱らせないで釣り場まで持っていくこと自体大変なのであまりおすすめできません。
現実的に考えると防波堤や地磯などの釣り場に行ってサビキ釣りなどでイワシやアジなどを釣ることがベストだと思います。
泳がせ釣り餌を元気に保つための保管方法
泳がせ釣りで釣果を上げるためには生き餌が元気に泳ぎ回ってアピールすることが不可欠です。
では、餌の小魚が弱らないようにするにはどのように保管したら良いのでしょうか。
ここからは、泳がせ釣り餌を元気に保つための保管方法について解説していきましょう。
生き餌を弱らさせずに保管するための10個のメソッド
生き餌を弱らさずに生かしておく方法として
- 日陰で保管
- 保冷剤で水温管理
- クーラーボックスを利用する
- 水温計で水温チェック
- エアーポンプで酸欠防止
- 定期的に水を入れ替える
- 生け簀も効果的
- 丸い入れ物を使用する
- 大きな入れ物を使用する
- 使う分を小分けにする
の10個のメソッドがあげられます。
日陰で保管
生き餌を弱らせずに生かしておく方法として最も簡単にできるのが日陰で保管するということです。
特別な道具を使わずに水温の急激な上昇を抑える他にも餌の小魚に与える刺激を減少させることができます。
防波堤や地磯などの釣り場には日陰になる場所が少ないので、荷物などの影においたりタオルやバケツなどを被せて日陰にするだけでも効果が期待できるのでぜひ試してください。
保冷剤で水温管理
魚は温度の変化に敏感で、急激に水温が変化すると弱ってしまう原因になります。
特に水温が上昇するとすぐに弱ってしまうので、注意が必要です。
気温が高い日は生き餌を保管している容器の水温も上昇しやすいので、保冷剤を利用して水温を調整しましょう。
保冷剤を持っていない場合はペットボトルなどに水を入れて凍らせたものを代用することができます。
おすすめの保冷剤
アイリスオーヤマ 保冷剤 ハード CKB-500 【5個セット】
おおよその価格:1,746円~
- 原産国:日本
- 単品商品サイズ(約):15×2.8×18cm
- 材質:水、吸水性樹脂、防腐剤
- 【使用方法】凍るまでの目安は冷凍庫(-20度)で約10時間です。
水平に置いて凍らせてください。冷やした食品をクーラーボックス等に入れ、食品の上に本品を載せてください。
クーラーボックスを利用する
クラーボックスは保温性に優れているので、外気温が上昇しても内部の温度が上がりにくいという特徴があります。
なのでクーラーボックスに海水を入れて生き餌を保管するとただバケツなどで保管するより水温が上がりにく生き餌が弱りいといえます。
おすすめのクラーボックス
ダイワ クーラーボックス ライトトランクα (2020モデル)
おおよその価格:35,805円~
- カラー: Sゴールド
- 容量: 32L
- 重量(kg): 6.1
- 内寸(cm): 22×56.5×24.5
- 外寸(cm): 31.5×69×34
- 断熱材:真空パネル6面、ウレタン (上フタ:真空パネル+スチロール)
- 保冷力: KEEP 126
- パーツ・機能:ロングハンドル/水栓/ふんばるマン/スノコ 一体
水温計で水温チェック
上で説明したとおり、生き餌を弱らせずに生かしておくには水温の管理が不可欠です。
そのためには水温計を利用して常に水温をチェックするようにしましょう。
水温計は高価なものは必要なく、数百円程度で変えるもので十分です。
おすすめの水温計
テトラ (Tetra) デジタル水温計 ブラック BD-1
おおよその価格:539円~
- 本体サイズ (幅X奥行X高さ) :6.6×3×1.5cm
- 本体重量:0.033kg
- 原産国:中華人民共和国
エアーポンプで酸欠防止
ここまで解説したのは生き餌を弱らさずに生かしておくための水温の管理についてでしが、生き餌が弱ってしまう原因は水温の変化だけではありません。
生き餌が入っている水中の酸素の量が少なくなることも生き餌が弱ってしまう原因になります。
空気中に酸素があるように海水中にも酸素が溶け込んでいいるので、水中の生き物が元気に生きていけるのです。
もし、海水中の酸素濃度が下がってしまうと中で生きている魚たちは弱ってしまい最後には死んでしまいます。
バケツやクラーボックスで生き餌を弱らせずに保管するには水温とともに酸素濃度の管理も必要になります。
そこでおすすめなのがエアーポンプで酸素を送ることです。
エアーポンプを利用する際には先端にエアストーンと呼ばれる送られてきた酸素細かくしてを海水に溶けやすくする器具を使用することが重要になります。
おすすめのエアーポンプ
エアーポンプ 電動 酸素ポンプ 自動誘導ポンプ 低騒音 40dB
おおよその価格:3,599円~
- 【センサー・ボタン操作】従来までのボタン式と違って、こちらの酸素ポンプはセンサー機能とボタン機能をサポート。
手がポンプの側面に近い、感知的に水が出る。あるいはボタンを押して操作できて非常に便利。 - 【排水、酸素モード】ポンプ本体の下部のボタンを一回押して排水・酸素モードを閉じる/開始。
6時間持続。
作業時は40dBの低騒音で、周りに悪影響を与えない。 - 【三層濾過】第一層は黒色フィルターによって大型ゴミを防止。第二層は白色フィルタービーズで水中の不純物を多く取り除く。
ワイヤーメッシュをより深く濾過するのが第三層。
このフィルターモードを通して比較的に清らかなを提供。 - 【ライトモード】ポンプ本体の上部の餌ボタンを一回押して照明モードを閉じる/開始。
使ったら、夜釣り場合は餌を作るのに必要な水量がすぐ分かる。
満充電すると、36時間が連続点灯可能。 - 【三種固定方法】
1.フックで掛ける。
2.バックルで固定。
3.ランプホルダーに接続して固定する。
(6mmネジ穴に対応)または、様々な釣り用具に掛ける。
定期的に水を入れ替える
水温や酸素濃度の状態を良好に保つのに最も良いのは定期的に水を入れ替えることです。
生き餌にとっては普段と同じ海水にいることのが心地よいでしょう。
定期的に水を入れ替えることで、海水の温度と酸素濃度をリフレッシュさせることができるのです。
水を入れ替えるときに注意しなければいけないのが、水を勢いよく入れないということ。
中にいる生き餌がびっくりして暴れてしまうと魚の皮膚が傷ついたりウロコが剥がれたりして生き餌が弱る原因になってしまいます。
スカリが効果的
スカリとは生きた魚を入れて海につけておき、魚を活かしておく網のことです。
狭い環境に入れられた魚はストレスなどもあるので全く弱らないとは言えませんが、自然の環境が保たれるので長時間元気を保つことができます。
スカリは本来大きな魚用のものが多いので、泳がせ釣りの生き餌を入れておくときには生き餌が逃げ出さないよう網目の大きさに注意しましょう。
OGK 玉網 パイレン ホース巻スカリ PG849 50cm×3段
おおよその価格:2,189円~
- 商品コード:PG849
- サイズ規格:50cm×3段
- 36cm~80cmまでサイズバリエーション豊富なスカリ!
- 釣った獲物を元気に活かしておくことができる大活躍のスカリ。
アジ・イワシ等、活きエサキープにも最適。
スタンダードサイズからイカダ・海釣り公園・海上釣堀などの大物まで対応したサイズラインナップ。
丸い容器を使用する
生き餌を保管する容器には市販されているバッカンを利用することもできますが、泳がせ釣りの餌になるような小魚は四角いバッカンの隅などに集まりやすい習性があります。
生き餌が狭い角に集まってしまうと入れ物や他の魚とぶつかったりしてウロコが剥がれ弱ってしまう原因になってしまいます。
生き餌を保管する入れ物は丸いものを使用しましょう。
大きな入れ物を使用する
生き餌を保管容器に入れると興奮して騒いでしまいます。
小さい容器では複数の生き餌が騒ぎまくるとお互いにぶつかり合ってしまい、ウロコが剥がれ弱ってしまう原因になることも。
また、小さい容器では中に入る海水の量が少ないため、温度の変化や酸素濃度の減少が早く頻繁に水を入れ替えなければいけません。
そのため、生き餌を保管する容器は大き入れ物を使用することをおすすめします。
使う分を小分けにする
生き餌を弱らせないで生かしておくのに効果的な方法としておすすめなのは、スカリとバケツの2つを利用することです。
多くの生き餌はスカリを利用して海中に保管し、バケツには2~3匹の生き餌を入れておくというやり方です。
この方法なら多くの生き餌が弱ってしまうことを防ぐことができるとともにバケツ内の生き餌を弱らせないで生かしておくことができます。
おすすめのバケツ
活かし水くみ バッカン バケツ
おおよその価格:1,080円~
- 【バッカンの仕様】:外部寸法:約18x16cm(容量:約5L)軽量、ソフトな高品質EVA素材を採用し、固めやすい高剛性でシャキッと自立し、型崩れしにくいバッカンバケツになっています。
- 【ロープ付き】:4.6mのロープも付き、足場が高い場所や水辺まで距離がある場合も簡単に水汲みができます。
- 【コンパクトで携帯便利】:折りたたみできる,携帯に便利。
コンパクト収納,折畳んでコンパクトになるのでトランクルームの隙間など置き場所に困りません。
汲水をフェッチや洗車やアウトドアにも省スペースで収納でき、持ち運びにも便利。 - 【多用途】:釣りの水と魚に加えて、車の洗浄、屋外の水の摂取、灌漑、および雑物の保管のために毎日使用することができます
まとめ
ここまで、泳がせ釣りの餌におすすめの魚の紹介とその保管方法についても解説しました。
泳がせ釣りをやりたいと思っても餌になる生きている小魚が手に入らないと泳がせ釣りはできません。
記事内でも紹介しているとおり、防波堤や地磯などの釣り場でイワシやアジなどを釣ることが泳がせ釣りの餌を入手する現実的な方法だと思います。
要するに、イワシやアジのサビキ釣りを楽しみながら、泳がせ釣りで大型魚を狙うという方法がおすすめです。
ぜひ泳がせ釣りで大型魚とのファイトを楽しんでください。
生き餌をゲットするためのサビキ釣りについてはこちらのページを御覧ください。
泳がせ釣りの仕掛けについてはこちらのページを御覧ください。