タコ釣りの時期と時間帯や釣れる場所を知って釣果を上げよう!タコ釣りで注意することについても解説します。
近年「タコ釣り」の人気が上がってきていることを知っていますか?
しかも、船釣りだけでなく堤防や地磯などで「タコ釣り」を楽しむ人が増えているんです。
これからますます流行りそうな「タコ釣り」をあなたも楽しんでみませんか。
ここでは、タコが釣れやすい時期と時間帯、釣れる場所などについて徹底的に紹介していきます。
ぜひタコ釣りを楽しむときの参考にしてください。
目 次
タコが釣れる時期
ここからはマダコを狙うタコ釣りを中心にお話していきます。
タコは1年中釣ることができますが、その中でも特に釣れやすい時期があります。
タコ釣りの時期は春から秋にかけてで、5月ころから10月ころの時期になります。
タコ釣りのベストシーズンは夏
タコの産卵期は春から秋にかけてですが、前年の秋に生まれて越冬したタコや今年の春に誕生した新子は、水温が上がりだす晩春から初夏に掛けて活性が上がり、捕食活動が活発になります。
そのため、タコの成長期でもある6月~8月ころがタコ釣りのベストシーズンと言えます。
この時期は特にタコがつれやすい時期になるので、初心者の人でも簡単に釣果を上げることができるでしょう。
(ちなみに、私が住んでいる新潟県と山形県の県境あたりでは9月中旬ころから10月下旬頃までが磯田小釣りのシーズンです。私が聞いた話では「アワビが産卵のために岩礁帯の浅場に入ってくるのを狙って磯だこも朝場によってくるためではないか?」ということでした。)
イイダコの釣りのベストシーズン
イイダコは、釣り方によっては1年中釣ることができますが、産卵を控えて浅場に入ってくる「秋から冬にかけて」がイイダコを釣りやすい時期と言えます。
ベストシーズンは9月~10月にかけてで、数釣りを楽しめるのも夢ではありません。
タコが釣れる時間帯
タコは夜行性なので朝マズメや夕マズメが釣れやすいです。
特に、夜に活発に活動したタコが棲み家に戻る朝マズメが、一番釣れやすい時間帯と言えるのではないでしょうか。
とは言っても、タコ釣りは日中でも楽しむことができるので、あまり時間帯にこだわる必要はないようです。
タコが釣れやすい潮汐
タコ釣りでもほかの魚釣りと同じように潮汐が釣果に影響を与えるようです。
タコ釣りは小潮がおすすめ!
タコ釣りは、大潮より小潮がおすすめです。
大潮の場合、潮の干満の差が激しく、潮の流れが速くなることが多くなります。
潮の流れが速いと仕掛けが浮いてしまったり、タコがのってもアタリの感触が鈍くなってしまうこともあるため、タコ釣りは小潮の近くに合わせるのがいいでしょう。
潮の干満は影響なし?
タコは「干潮時には釣れない」「満潮時には釣れない」などさまざまな意見がありますが、実際にはあまり影響はないと思われます。
しかし、干潮時や満潮時には潮の流れが完全に止まるので、タコの活性が下がるのかも知れません。
そうであれば、干潮や満潮の前後の潮が動いているときを狙ってタコ釣りをするのがいいのではないでしょうか。
朝マズ・メ夕マズメ、潮汐などの時合についてはこちらを御覧ください。
タコが釣れる場所
※この動画では堤防でのタコ釣りの様子とタコの島方を見ることができます。
タコが釣れる場所は、岩礁帯であれば岩と岩の隙間や割れ目などで、堤防周りでは岸壁のつなぎ目やブロック、テトラポッドなどの隙間で、タコが体を隠せるような場所が好ポイントです。
また、一度釣れたポイントはタコにとって居心地がいい場所なので、しばらく日を置いて探るとまた同じポイントで釣れることが多いです。
タコはとても目がよく、タコがいるポイント付近に仕掛けを投げ込みゆっくり引いてくると、どこからともなくスーッと仕掛けに抱きついてきます。
まずは足元に近いポイントから順に探っていくといいでしょう。
タコ釣りに必要な道具
ここからはタココ釣りに必要な道具について解説しましょう。
タコ釣りのタックル
タコ釣りというと、船釣りが一般的ですが、船釣り用のタックルを堤防周りでのタコ釣り流用しても支障はありません。
タコ釣りの竿
長さは2m~3m程度で、硬いもので7:3または8:2の先調子のものが最適です。
これから購入するのであれば、「タコ釣り専用の竿」がおすすめですが、もしジギング用のベイトロッドを持っているのでしたら、それを代用するといいでしょう。
タコ釣りのリール
リールは巻き上げ力が強いベイトリールが適しています。
仕掛けに掛かったタコは、ちょっとスキを与えると底の岩や岸壁に張り付いて、引き離すことが困難になります。
そんなタコを一気に引き上げるには巻き上げ力の強いリールが必須です。
タコ釣りのライン
メインライン:
タコ釣りのメインラインには、PEラインの1号~1.5号程度が適しています。
伸びがあるナイロンラインではタコが仕掛けにのった感覚が分かりづらいこともあるので、伸びの少ないPEラインがおすすめです。
リーダーライン:
メインラインにPEラインを使用したらリーダーラインが必要です。
タコ釣りでは、海底の岩礁帯や堤防周りのブロックの隙間などをタイトに探るため、根ズレによってラインが傷んでしまいます。
特にPEラインは根ズレなどの傷に弱く、その弱点を補うためにリーダーラインを使用します。
リーダーラインには、フロロカーボンラインやナイロンラインを使いますが、近年ではフロロカーボンラインを使うのが一般的になっています。
リーダーラインの強度はメインラインと同じか少し小さめのものを使います。
タコ釣りの仕掛け
仕掛け:タコ釣りの仕掛けは、小魚やカニなどのエサを付けるタコテンヤ仕掛けや疑似餌がついているタコテンヤ、タコ用のエギを使うタコエギ仕掛けなどがあります。
おすすめのタコ釣りタックル&仕掛け
岸 船 両方で使える タコ釣り 入門 ロッド&リール セット「タコVX2150 & タコ両軸リール PEライン付き」
おおよその価格:7,680円~
岸 船 両方で使える タコ釣り 入門 ロッド&リール セット
岸 船 両方で使える タコ釣り 入門 ロッド&リール セット
波止際での探り釣り、船タコどちらでも使えるタコ釣り入門セット
リールにはPEライン付き
釣って楽しい、食べておいしいタコ釣りを始めるには このセットがベストマッチ!!
【セット内容】
【ロッド】
コ専用竿 タコVX2 TAKOVX2 150 [basic-060899]
へばりついたタコを強引に引きはがすパワーを持つタコ専用設計
・標準全長 約1.50m
・仕舞寸法 約80cm
・継数 2本
・先径 約3.2mm
・元径 約14.3mm
・自重 約177g
・対象魚 マダコ
【リール】 ※リールをどちらかお選びください
TAKOTORU(タコトル) 糸付き PE8号50m
・ギア比 3.8:1
・1ボールベアリング
・PEライン 8号約50m付き
・標準糸巻き量 ナイロン5号:約480m、ナイロン7号:約300m、ナイロン10号:約280m
・リールカラー:ブラック
プロマリン タコ専DX TSD4000 PEライン8号50m
・ギア比 4.2:1
・1ボールベアリング
・PEライン 8号約50m付き
・標準糸巻き量 PEライン 3号-250m 4号-200m 5号-170m
・リールカラー:レッド
フライデー船タコ入門フルセット
おおよその価格:10,851円~
フライデー船タコ入門フルセット[fridaytakoset-001]
船タコ釣り専用設計の竿とリールにすぐに釣りを楽しんでいただけるようにタコエギをセットしました。
船タコデビューされる方にオススメのセットです
【セット内容】
【ロッド】
船タコ専用 フライデー船タコ 160H(ori-953623)
本場明石の急流域に住むタコに負けないパワーを搭載した本格的、船タコ専用モデル
ティップは変化を捉えやすいホワイトカラーを採用し、
柔軟なソリッドティップはエギやテンヤを踊らせやすくタコにしっかりアピール
フッキングではしっかりと針を奥まで貫通させることが出来ます
初心者の方だけでなく中級者以上の方にもおすすめできる船竿です
・タイプ:並継ぎ船竿
・全長(m):161.5
・継数(本):2
・仕舞寸法(cm):117
・自重(g):141
・先径(mm):1.40
・元径(mm):10.2
・鉛負荷(号):MAX100
・PE MAX:8.0号 ※ロッドには80の記載がございますが、正しくは8.0となります
・素材:カーボン×グラス(ティップ部:グラスソリッド)
・ガイド:両軸リール用固定ガイド
【リール】
タコ専用両軸リール ベイシックジャパン PEAKS 200T (basic-110334)
PEライン付タコ釣り専用モデル
3ボールベアリングで巻き取りがスムーズ
・自重 約355g
・ギア比 5.2:1
・3ボールベアリング
・パワーハンドル
・PEライン4号約100m付き
・ドラグ力:約8kg
【タコエギ】
CLL015 サイコオクトパスDX 3本セット
タコエギング入門に最適なお買い得3本セット(タコサルカン付)
【オモリ】
六角鉛 50号×2個
O-ZURI(ヨーヅリ) エギ(タコ) タコやん 2.5号/3.0号/3.5号 タコルアー
おおよその価格:674円~
- COLOR:アカエビ
- サイズ:3.5号
- 重量:42g
- シンカー:8号(30g)
- 目安水深:2~10m
陸っぱりで「ズルズル」「ふりふり」で簡単にタコをキャッチ。(画像は2.5号~3.5号のイメージです)
ヤマシタ タコ掛 投用カニ付 M-15
おおよその価格:902円~
- サイズ:M
- 鉛:15号
- 固定の埋め込み鉛が、キャステング時の空気抵抗を軽減。
特に浅場ではアピールカラーとも言えるホワイトを本体色として採用。
リーダーがセットしやすく、動きを妨げない、ピンク糸&サルカン仕様。
エサのづれ防止の突起や、サイドの凹みはエサを巻く際に有効。
エサの要らない「カニ付」も便利。
タコ釣りで釣れるタコの種類と生態
日本近海でのタコ釣りで釣れるタコの種類は、
- マダコ
- イイダコ
- ミズダコ
の3種類です。
それぞれの「生態」について紹介しましょう。
マダコの生態
マダコが生息している地域は、太平洋側では三陸付近から、日本海側では北陸あたりから南の沿岸で、水深が40m程度までの岩礁帯とされています。
マダコの産卵は夏の暑い時期で、母ダコは卵が孵化するまで何も食べないで卵を守り、子ダコが誕生すると母ダコは餓死してしまうと言われています。
マダコの寿命は2年ほどで、成長したマダコは「体長が60cm」「体重3.5kg」ほどまでおおきくなるようです。
また、マダコは棲み家をきれいにしておく習性あるようで、巣穴の外にはカニやエビ、貝殻などエサの殻が散乱しています。
(私が住んでいる新潟県の北部や山形県の庄内地方でもシーズンになるとカゴを使ったタコ漁や疑似餌を使ったタコ釣りをする人がたくさんいます。)
イイダコの生態
イイダコは、北海道より南の沿岸で底が砂地になっている水深が10m程度のところに生息しています。
特に多く見られるのが瀬戸内海や東京湾の沿岸で、一般的には船釣りで狙いますが岸からでも十分に狙うことができます。
イイダコの産卵期は冬から春にかけてで、外敵に見つかりにくい岩陰や貝殻の中に産卵し、産卵された卵はオスが見守りながら卵が酸欠にならないよう酸素を送ったりします。
イイダコの寿命は約1年と言われ、孵化して成長しながら浮遊した後、水深10m程度の砂地底に居着いて生活するとされています。
ミズダコの生態
ミズダコは、太平洋側では紀伊水道以北、日本海側ではほぼ全域の沿岸で水深200mまでの岩礁域に生息しています。
ミズダコは体のほとんどが筋肉になっていて、大きな魚やカニ、二枚貝、ウニなどを絞め殺して貧浴に捕食します。
また、ミズダコは知能があり、棲み家の周りに貝殻などをきれいに並べたり、飼育されているものの中には瓶の蓋を開けたり、迷路を解くこともできるようです。
ミズダコの産卵期は5月~7月ころとされ、水深100mよりも浅い岩礁帯の陰や砂礫底にある古タイヤなど大敵に見つかりにくいところに産卵します。
マダコなどと同様に、産卵から孵化の5~7ヶ月間は雌がエサをも食べずに卵を守り、卵が孵化して子ダコが誕生するとその寿命を終えます。
タコが捕食するエサ
普段タコが捕食しているエサは、
- 小魚
- カニ
- エビ
- 貝類(二枚貝)
などとされています。
(私が住んでいる地域では磯ダコ(マダコ)はアワビを好んで食べると言う伝えがあって、岩に張り釣りてるアワビの呼吸するための穴を塞いで、弱ったところを岩から剥がして食べると言われています。)
危険なタコ
タコの中には毒を持っている「危険なタコ」がいるので注意が必要です。
それは、テレビなどでも取り上げられることがある「ヒョウモンダコ」とよばれるタコです。
ヒョウモンダコは、熱帯域や亜熱帯域の比較的暖かい地域の岩礁やサンゴ礁に生息していますが、近年ではその生息域が北上してきていて、東京湾での目撃情報もあります。
ヒョウモンダコは唾液に猛毒を含んでいて、身の危険を感じると的に噛み付いて毒を含んだ唾液を注入したり、目などに向けて吐いたりします。
ヒョウモンダコが持っているのはフグと同じテトロドトキシン毒と呼ばれる猛毒で、主な表情は身体の麻痺などで場合によっては死亡してしまうこともあるので、もし釣れたとしても決して触らないようにしましょう。
タコ釣りをするときの注意点
ここからはタコ釣りをするときの注意点について説明していきます。
漁業権に注意
漁業権には
- 共同漁業権:対象種が指定されているもので、タコが指定されている場合はタコ釣りはできません。
- 区画漁業権:一定区域での養殖業
- 定置漁業権:定置網
の3種類があって、漁業権を持っていない人が漁業権対象種を採ると漁業権侵害により罰則が課せれます。
タコが共同漁業権の対象種に指定されている地域もあるので、知らない土地でタコ釣りをする場合は、最寄りの漁業協同組合に確認することをおすすめします。
ヒョウモンダコに注意
「危険なタコ」の項で紹介したヒョウモンダコは、フグと同じ猛毒を持っているタコです。
素手で触ると、噛みつかれることで体内に毒が入ってしまい、命が危険にさらされることになってしまいます。
もしヒョウモンダコが釣れても決して触らないでください。
雨の日のタコ釣りは釣れないに注意
「タコは真水を嫌うから雨降りは釣れない」という意見をよく聞きますが、条件によってはそうでないということが分かりました。
確かに、釣り場が浅場の場合や近くに河川が流れ込んでいるような場所では、大雨の日や大雨が降った次の日はタコの活性が下がってなかなか釣れないことが多いです。
しかし近くに河川がないような釣り場では、降ったりやんだり程度の小雨くらいではタコ釣りに影響がないという意見がたくさんあります。
もちろん、晴れた日のタコ釣りが最高ですが、雨降りの日でも状況によってタコ釣りを楽しめるということです。
まとめ
ここまで、タコが釣れやすい時期と時間帯、釣れる場所などについて紹介しました。
タコ釣りの時期は春から秋にかけてで、5月ころから10月ころの時期になります。
ベストシーズンは6月~8月にかけてで、この時期には初心者の人でも簡単にタコを釣ることができるでしょう。
イイダコの場合は釣れる時期が違っていて、秋から冬に掛けてがシーズンになります。
欲によく釣れるのが、産卵の準備のために浅場によってくる9月~10月ころで数釣りが楽しめるベストシーズンと言えます。
タコは夜行性なので夜釣がベストと言えそうですが、実際は日中でも釣ることができるのでそれほど気にしなくても大丈です。
と入っても、夜に活動して棲み家に変える時間帯の朝マズメが一番良く釣れるようです。
潮汐についてはどちらかと言うと潮の流れが穏やかな小潮に近いときがいいでしょう。
潮止まりではなく潮が動いているときが狙い目です。
本当にタコは簡単に連れますし、浅場での釣りではすごいスピードで疑似餌に飛び付くところを見ることができますよ。
ぜひ一度タコ釣りに挑戦してみてください。
アオリイカをルアー(エギ)で狙うエギングについてはこちらのページを御覧ください。