2020年3月4日 2021年5月24日

クロダイ（チヌ）ダンゴ釣り（紀州釣り）完全マスター！【入門書】

ダンゴ釣り（紀州釣り）は、ダンゴ状にしたエサを使ってクロダイ（チヌ）を釣る釣りです。
初心者の人は難しそうと思うかもしれませんが、仕掛けや釣り方などの基本を覚えてしまえば十分に楽しむことができます。

ここでは、ダンゴ釣りの仕掛けと釣り方について解りやすく解説していきます。
ぜひ、クロダイのダンゴ釣りを完全マスターして楽しんで下さい。

目　次

ダンゴ釣り（紀州釣り）とは
ウキダンゴ釣り（紀州釣り）の仕掛けと釣り方
ダンゴ釣り（紀州釣り）ウキ無しの仕掛けと釣り方
クロダイダンゴ釣りのエサ
- おすすめのダンゴ釣り用のダンゴブレンドエサ
- ダンゴエサの作り方
まとめ

ダンゴ釣り（紀州釣り）とは

この動画では、ダンゴ釣り（紀州釣り）のエサの作り方や仕掛け、釣り方について見ることができます。

ダンゴ釣り（紀州釣り）はクロダイを狙う釣りで、手軽に行ける堤防などでも楽しむことができます。
アタリにアワセを入れてクロダイがかかったときの感触とそこから始まる力強いファイトはきっとあなたを魅了することでしょう。

ダンゴ釣りとは、釣り針につけたエサを撒き餌に使う寄せエサで包んで団子状にしたものをポイントに投入。
海底に沈んだダンゴの寄せエサが海中に散らばり魚を寄せ集めます。
しまいにダンゴが割れて釣り針に付いたエサが現れます。
それにクロダイが喰いついて釣れるという仕組みの釣り方です。

ダンゴの役目は魚を寄せ集めるだけでなく、エサ取りからエサを守るというこことエサ取りがエサを突くことで、ダンゴが拡散してクロダイの捕食本能を刺激するという働きもあります。

ダンゴの硬さや大きさを調整しながらクロダイの捕食するタイミングなどを合わせていくこともダンゴ釣りの面白みの一つでもあります。

ウキダンゴ釣り（紀州釣り）の仕掛けと釣り方

ウキダンゴ釣りの仕掛け

竿：磯竿1～1.5号で、長さは4.5～5.3m程度。
リール：3000番程度の中型スピニングリール。
道糸：ナイロン2～3号またはPE1～1.5号を100～150m程度。
ハリス：ナイロンまたはフロロカーボン1～2号を1～2m程度。
針：釣り針は、チヌ針1～3号、魚のサイズによって大きさを選びます。

ウキダンゴ釣りの釣り方

ダンゴ釣りでは、寄せ餌のダンゴを海底まで沈めてクロダイを集めて釣る釣り方なので、タナ取りを正確にできるかどうかが釣果を左右します。

ダンゴ釣りでのウキ下の設定は、ダンゴが割れたときに海底ギリギリの位置になるか、付け餌が海底より10～20cm上がる程度。
また状況によっては、ダンゴが割れても付け餌が海底にとどまるよう、通常のタナよりも1m前後深く取ることもあります。

タナの設定

釣り場に着いたら仕掛けのを準備して、ダンゴの準備をします。
最初は、水深を想定してウキ止めを設定します。
ウキ止めの位置を少しずつ調整しながら海底の起伏を探って、カケアガリなど海底に変化があるような場所をポイントに設定します。
ポイントが決まったら、ウキ下の設定をします。
（ダンゴが付いているときはウキのトップが少し見えるくらいにして、ダンゴが割れたときにウキが見やすくなるように設定するといいでしょう。）

釣り方

仕掛けに付け餌とダンゴをセットしてポイントに投入します。
（仕掛けを投入するときはリールのベールを起こし、糸に負荷がかからないように糸を送り出します。またポイントが遠い場合は、撒き餌用の柄杓に乗せて投入するといいでしょう。）
ダンゴが着底したらそのままアタリを待ちます。
集まった魚がダンゴを突っつき始めると、ウキにさまざまなアタリが現れますが、ダンゴが割れて付け餌に魚が食いつくまでそのまま待ちます。
（ダンゴが割れるときには、ウキの状態が少し変化するので見逃さないように注意しましょう。）
ウキにアタリがが出始めたら、ウキが消し込むまでじっくりと待ちます。
本あたりでウキが消し込んだら、一瞬間を置いて竿を大きく振り上げてアワセを入れます。
魚がかかったら竿を立てたままリールを巻いて海面まで魚を浮き上がらせ、空気を吸わせるようにします。
（魚は空気を吸うとおとなしくなることが多いです。）
竿を操作してかかった魚を足もとまで引き寄せて、玉網を使って取り込みます。
かかった魚が本命のクロダイだったら、集まった魚を散らさないよう寄せ餌用のダンゴを投入しましょう。
５．で本あたりがないときは、１．から繰り返します。
（ウキのタナが合っていないと魚が餌に食いついていても分からない場合があるので、餌の交換のために仕掛けをあげるときも慎重にあげるようにしましょう。）

ダンゴ釣り（紀州釣り）ウキ無しの仕掛けと釣り方

ダンゴ釣り（紀州釣り）は、クロダイを釣るのに最適の方法とも言われている釣り方です。

ダンゴ釣りのダンゴは、針に付けた付け餌を撒き餌で包んでダンゴ状にしたもので、投入するとタナ（狙う水深）まで沈んで外側から溶けて寄せエサの役目をします。
撒き餌がすべて溶けて、中に残った刺し餌にクロダイが食いついて釣れるという釣り方です。

ダンゴ釣りウキ無しの仕掛け

ダンゴ釣りは、堤防や磯場、筏などのかかり釣りなどでクロダイを狙う釣り方です。

竿：先調子の筏釣り専用竿または磯竿がおすすめです。
リール：小型の両軸リールまたは2500～3000番程度のスピニングリール。
道糸：ナイロン2～3号またはPE1～1.5号を100～150m程度。
ハリス：ナイロンまたはフロロカーボン1～2号を1～2m程度。
針：釣り針は、チヌ針1～3号、魚のサイズによって大きさを選びます。

ダンゴ釣りウキ無しの釣り方

釣り場に着いたら、撒き餌にするダンゴを作りポイントに投入して魚を集める準備をします。
仕掛けのを準備して付け餌とダンゴをセットして、ポイントに投入します。
このとき、リールのクラッチをフリー（スピニングリールの場合はベールを起こす）に下糸が自由に引き出されるようにします。
ダンゴが着底したら竿を少し起こして、リールのクラッチ（スピニングリールの場合はベール）を戻します。
糸に少し負荷が掛かる程度までリールを巻いて糸ふけを取り、アタリを待ちます。
集まった魚がダンゴを突っつき始めると、さまざまなアタリを感じますが、ダンゴが割れて付け餌に魚が食いつくまでそのまま待ちます。
（ダンゴを突っつくアタリと本アタリの違いは微妙なので、始めのうちはなかなか分かりづらいですが、これは経験を重ねるしかありません。）
ダンゴが割れて付け餌から離れると糸が緩んで分かるので、その後のアタリは本アタリになります。
本アタリがあったら、竿を大きく振り上げてアワセを入れます。
（クロダイの口は硬いので、軽くアワセただけでは針が刺さらないこともあります。）
魚がかかったら竿を立てたままリールを巻いて海面まで魚を浮き上がらせ、空気を吸わせるようにします。
（魚は空気を吸うとおとなしくなることが多いです。）
竿を操作してかかった魚を足もとまで引き寄せて、玉網を使って取り込みます。
かかった魚が本命のクロダイだったら、集まった魚を散らさないよう寄せ餌用のダンゴを投入しましょう。
７．で本あたりがないときは、２．から繰り返します。