手軽に始める海のルアー釣り入門!竿とルアーがあれば始まる、新しい海の楽しみ方。

海釣りと聞くと「道具が大変そう」「難しそう」と思う方も多いですが、実はルアーを使った海釣りは、比較的シンプルで気軽に始められる釣り方のひとつです。
ここでは、初心者でも安心してスタートできる「手軽な海のルアー釣り」の魅力や始め方を紹介します。
目 次
ルアー釣りの魅力とは?
1. エサが不要で清潔
海釣りといえばゴカイやオキアミなどの生きエサ・虫エサを思い浮かべる方も多いですが、ルアー釣りでは必要ありません。
「虫が苦手」「エサの匂いやベタつきが気になる」といった心配がなく、手を汚さずに快適に釣りが楽しめます。
準備や後片付けもシンプルなので、気軽に出かけられるのも大きな魅力です。
2. 手軽な準備で始められる
必要な道具は、竿(ロッド)・リール・ルアーの3点が中心。
釣具店には入門用のセットもあり、最初から高価な道具を買い揃える必要はありません。
また、道具がコンパクトで持ち運びやすく、車はもちろん公共交通機関を使っても気軽に釣行できます。
アウトドア初心者や子供連れの家族にもおすすめです。
3. ターゲットが豊富で奥が深い
ルアー釣りは狙える魚の幅が広いのも魅力です。
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初心者でも釣りやすい:アジ、サバ、イワシなどの小型回遊魚
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一歩ステップアップ:シーバス(スズキ)、チヌ(クロダイ)、根魚(メバル・カサゴなど)
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さらなる大物:ヒラメや青物(ブリ、カンパチ、サワラなど)
魚種によってルアーや釣り方を工夫できるため、最初は小物狙いから始め、慣れてきたら大物を狙うといったステップアップが可能です。初心者からベテランまで長く楽しめる釣り方といえるでしょう。
どこでできる?おすすめの釣り場
1. 防波堤(堤防)
もっとも手軽で人気のある釣り場が防波堤です。
足場が安定していて安全性が高く、初心者やファミリーでも安心して釣りを楽しめます。
堤防周りには小魚が集まりやすく、それを狙ってアジ・サバ・イワシなどの回遊魚が回ってくるため、釣果を得やすいのもポイントです。
また、防波堤は季節によって釣れる魚が変わり、夏から秋にかけては青物(サバやソウダガツオ)、冬にはメバルやカサゴなどの根魚も期待できます。
2. サーフ(砂浜)
広々とした砂浜から狙う「サーフルアー」は、近年人気急上昇中のスタイルです。
ルアーを遠投して海底付近を探ると、ヒラメやマゴチといった高級魚を狙うことができます。
潮の流れや波の具合によって魚の付き場が変わるため、自然の中で戦略を考える面白さも魅力です。
早朝の朝マヅメや夕方の夕マヅメは特に釣果が期待でき、日の出とともにルアーを投げる爽快感は格別です。
3. 河口や湾内
川の水が海へ流れ込む河口や、波が穏やかな湾内は、シーバス(スズキ)やチヌ(クロダイ)の一級ポイント。
特にシーバスは都市近郊の河口でもよく釣れるため、仕事帰りや週末に短時間で楽しめるのも魅力です。
また、常夜灯がある場所では小魚が集まりやすく、それを狙ってシーバスやメバルが寄ってくるので、夜釣りにもおすすめです。
初心者におすすめのタックル(道具)
ロッド(釣り竿)
長さ 8~9フィート(約2.4~2.7m) のシーバスロッドやエギングロッドが万能でおすすめです。
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理由①:軽くて扱いやすい(長すぎないので初心者でもキャストがしやすい)。
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理由②:幅広い魚に対応できる(アジなどの小物からシーバスやヒラメまで対応可能)。
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理由③:価格が手頃(入門用は1万円以下でも十分使えるモデルが多い)。
最初は「万能竿」を選んでおくと、釣りたい魚が増えても買い替えずに対応しやすいです。
リール
サイズは 2500~3000番のスピニングリールが標準的で使いやすいです。
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スピニングリールはトラブルが少なく、初心者でも安心。
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2500番はアジやサバなど小物に最適。3000番ならシーバスやヒラメまで対応できます。
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ドラグ性能(糸を引き出す力の調整機能)がしっかりしているリールなら、大物が掛かっても安心です。
リールは消耗品でもあるので、最初は中価格帯(5,000~10,000円前後)を選ぶのがコスパ的にもおすすめです。
ライン(糸)
メインラインは PEライン0.6~1号を150m 巻いておきましょう。
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PEラインは細くても強度があるため、遠投しやすく、大物にも対応できます。
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初心者には1号前後がおすすめ(切れにくく安心)。
リーダーは フロロカーボン2~3号を1m程度 結びます。
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PEラインは根ズレに弱い(岩や魚の歯で切れやすいため、リーダーで補強が必要)。
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フロロカーボンは透明で魚に気づかれにくいので食いつきが良くなります。
ラインシステム(PE+リーダー)の結び方は最初のハードルですが、YouTubeなどで練習すればすぐ覚えられます。
ルアー
狙う魚に合わせていくつかのルアーを持っておくと安心です。
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メタルジグ
小型回遊魚(アジ・サバ・イワシ)に最適。軽く投げて巻くだけでも釣れるため、初心者にぴったり。重さは20g前後が万能。 -
ミノー
シーバスや青物を狙うなら定番。水面から中層を泳がせられるので、ベイト(小魚)を演出できます。特に朝夕のマヅメ時に効果大。 -
ワーム
柔らかい素材でできており、根魚(メバル・カサゴ)やチヌに強い。小さなアタリも拾いやすく、夜釣りにも向いています。ジグヘッドに差し込んで使うのが基本スタイル。
最初の1軍ルアーとして「メタルジグ20g・ミノー9cm前後・ワーム+ジグヘッド」を揃えておけば、多くの魚種に対応できます。
初心者が最初にそろえるべきタックルは「万能ロッド・扱いやすいリール・PEライン+リーダー・基本3種類のルアー」です。
これだけあれば、堤防・サーフ・河口どこでもチャレンジ可能。
まずは軽めのルアーを投げて、実際に海の魚とのやり取りを楽しんでみましょう。
釣れる魚とシーズン
海のルアー釣りは、季節ごとに狙える魚が変わるのが大きな魅力です。
ターゲットに合わせて釣り方やルアーを工夫すれば、1年中楽しむことができます。
春~初夏
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代表的な魚:メバル、カサゴ、アジ
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特徴:水温が上がり始め、魚たちの活性も高まる時期。夜は常夜灯周りに小魚が集まり、それを狙うメバルやアジの数釣りが楽しめます。
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おすすめルアー:小型のワーム+ジグヘッドや小型メタルジグ。
春は初心者にとっても釣果が出やすく、デビューに最適な季節です。
夏
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代表的な魚:サバ、イワシ、シーバス
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特徴:回遊魚が堤防や湾内に入り込み、群れで釣れるシーズン。サバやイワシは群れに当たると入れ食い状態になることも。
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おすすめルアー:メタルジグや小型ミノー。シーバス狙いならバイブレーションやトップウォーターも有効。
ファミリーフィッシングにも最適で、釣った魚をその場で調理して食べる楽しみも広がります。
秋
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代表的な魚:青物(ブリ、カンパチ、サワラ)、ヒラメ
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特徴:1年で最も魚の動きが活発になる「ハイシーズン」。サーフや堤防では青物の回遊が期待でき、シーバスも脂がのって絶好のターゲットになります。
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おすすめルアー:30~40gのメタルジグやシンキングミノーで遠投し、広範囲を探る釣り方が効果的。ヒラメ狙いにはワーム+ジグヘッドがおすすめ。
大物を狙えるので、腕試しをしたい人には秋が一番熱い季節です。
冬
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代表的な魚:メバル、カサゴなど根魚
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特徴:水温が下がり、多くの魚は沖へ移動するため、釣れる魚種は少なくなりますが、堤防や岩場の近くでは根魚が狙えます。夜釣りでメバリング(メバル狙い)を楽しむ人も増える季節。
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おすすめルアー:小型ワームやスローに誘える軽量ジグヘッド。
釣果は渋めですが、寒さの中で釣り上げる1匹は格別な喜びがあります。
手軽に始めるコツ
1. 道具はレンタルや入門セットから
初心者のうちは「続けられるかわからないから道具にお金をかけにくい」という人も多いはず。
そんなときは釣具店にある 入門用セット や、釣り場近くのショップでの レンタルサービス を利用すると安心です。
竿・リール・ラインがあらかじめバランスよく組み合わされているため、難しい知識がなくてもすぐに釣りを始められます。
慣れてきたら、釣りたい魚やスタイルに合わせて少しずつ自分の道具をそろえると無駄がありません。
2. 小さな魚から狙う
最初から大物を狙うと「釣れない」「難しい」と感じてしまいがちです。
まずは アジやサバ といった群れで回遊する魚をターゲットにすると、比較的簡単に釣果が得られます。
数が釣れるため、キャストやリールの扱い方など基本動作を繰り返し練習できるのも大きなメリット。
釣った魚は持ち帰って唐揚げや南蛮漬けにすれば、食卓でも楽しめます。
3. 釣果情報をチェック
「今日は何が釣れているのか」を知ってから出かけるのと、闇雲に釣りに行くのとでは成果が大きく変わります。
釣具店のスタッフに聞いたり、SNSや釣り情報サイトをチェックすれば、どの魚がどの場所でよく釣れているかが分かります。
特に初心者は、釣れているタイミングに行くことが成功の近道です。
また、同じ釣り場でも「朝マヅメ」「夕マヅメ」など時間帯で釣果が大きく変わるので、情報収集して効率的に狙いましょう。
まとめ
海のルアー釣りは、手軽さとターゲットの幅広さが最大の魅力です。
堤防や砂浜といった身近な釣り場から始められ、アジやサバといった小型回遊魚から、シーバスやヒラメといった憧れの大物まで狙うことができます。
必要な道具もシンプルで、竿・リール・ルアーがあればすぐにスタート可能。
エサもいらないので、準備や片付けに時間を取られず、気軽に「釣りに行こう!」と思えるのが魅力です。
また、春はアジやメバル、夏はサバやイワシ、秋は青物やヒラメ、冬は根魚――と、季節によってターゲットが変わるため、1年を通して飽きることなく楽しめます。
最初の一歩はとてもシンプル。 「まずは堤防で小さなルアーを投げてみる」
その一投が、きっとあなたを海釣りの世界へ引き込んでくれるでしょう。
小さな1匹との出会いから始まり、やがては大物とのスリリングなファイトへ。
そんな成長を楽しめるのも、ルアー釣りならではの魅力です。